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ソフトウエア保護法案他(月刊ASCII 1984年5月号2)ASCII EXPRESS [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSでパソコン以外の記事。

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36年前から何をやってるんだか。通産省が文化庁に横やりを入れたというところだ。通産省という役所は36年前からろくでない役所だった。「日本国のために仕事をしている」と考え仕事をしているのだが、長く続けていると「【我々】は日本国のために仕事をしている」と【我々】の部分が大きくなり、「【我々の仕事は】日本国のためだ」と拡張され、「【我々の考え行為】が日本国のためだ」と思い違いするようになり、「中小企業の利便よりも【我々の考え行為】が重要である」と独走していく。当時の通産省の行政を見ていると、独善的な部分が昭和の関東軍による独善、独走が思い浮かぶ。まあ、36年前の高級役人(今でいう上級国民)は戦争体験者だから、関東軍的思想が染みついているのだろう。
国益より省益という行動原理は36年前も確固たるものだった。

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ASCII1984(05)b02チケット予約図W520.jpg
36年前はインターネットではなく、電話で予約していたが、それで電話予約ができるようになったのは画期的だった。

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36年後に知ったことがザイログ社がエクソンの子会社であったこと。そうなんだと今更思った。
さて、NECとザイログの間のZ80特許訴訟が解決したとたん、Z80000のセカンドソース契約とはこの業界は良く分からない。でもZ80000は日の目を見なかった。残念な気持ちだ。

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家庭内でTV録画ができる機械が著作権を侵害するという原告の主張だ。敗訴したのだが無理ある論理展開だと思う。まあ、日本でもビデオデッキに課金して放送事業者に金をよこせという要求もあったし、金をとれそうなときは一応主張しようということだろう。日本の場合、放送局がそんなことしたらスポンサーとの関係が悪化するだろうか実現しなかったと思う。課金をすると販売実績が下がることが予想される。消費者からすると消費税があがるのと同じ感覚になる。まあ、何より36年前からすったもんだしながら今の環境があるのだ。

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ASCII1984(05)b05強いアメリカ写真パトリオットW381.jpg
ASCII1984(05)b05強いアメリカ写真B1W520.jpg
アスキーはこういう記事も載っていた。パトリオットミサイルは36年前の技術でも運用できた。
B1は可変翼で格好いい飛行機だ。兵器なんだが美しい造形が気に入っていた。

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日本各地のパソコンクラブの紹介が始まった。このクラブのことではなく、一般論としてコピー目的の面がなかったとは言わないが、勉強会を行い、アドバイスを求めて自作プログラムの説明とかもやっていたクラブが複数あった。36年前はマイナーな存在なので思う存分パソコンについて語れる仲間、場所が欲しかったという人々がいたのだ。
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広告パソコン本体など(月刊ASCII 1984年5月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

資源ゴミに出す前にもう一度読み返し、スクラップする。
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(表紙表裏)

【月刊 ASCII 1984.5 広告】


5月号の広告から、まず表紙見返し。
ASCII1984(05)表紙見返しw520.png

ASCII1984(05)a01PC-8801mkII_W520.jpg
まだまだ広告に力が入っているPC-8801mkIIだ。売りはBASICで漢字が使えるということ。ユーザが作ったプログラムを活用するのを想定していたのだろうか。PC-8801はその後ゲームに向けて進化していく。

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シャープは宍戸錠を起用した。渋い。(比較するに、あの親子を起用した東芝は本当にどうしようもない会社だった。)

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シャープのX1cはキーボードと本体が一体となったマシン。シャープはこの形が好きだった。

ASCII1984(05)a05武田鉄矢林真理子W520.jpg
おおっと。とんでもない広告があった。左は武田鉄矢のPC-6600だが、右は女子プロレスラーかと思ったら文筆家の林真理子。林真理子の黒歴史ではあるまいか。36年前こんなポーズをとってワープロ広告に登場していたのだ。左ページのNECはPC-6600とPC-6001mkIIだが、どう違ったのか思い出せないほど微妙なマシンだった。

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FM-XとFM-7の組み合わせ。なぜ2台必要なのか。36年後の今でも意味不明である。

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富士通なのにタモリが出てこない広告。FM-11はタモリより上なのか。タモリでは力不足なのか。
FM-11 AD2はCPUに68B09でOSはOS-9を使っている8ビットマシンだったにも関わらずFM-11なのだ。OS-9は日本では少し売れた程度なのに「日本では成功した」という感想を発売会社のマイクロウェアが言った記事を読んだ記憶がある。FM-11 BSは16ビットといいつつも8088という8086からさらに毛を抜いたようなCPU。いわば、16ビットから毛を2本も抜いたようなCPUを採用したマシンだった。NECのPC-9801に敵うはずがない。

ASCII1984(05)a08松田聖子W520.jpg
SMC-777は「私より、ちょっと賢い。」そうだ。MSXのHB-75とHB-55もお付き合い程度の小ささで広告している。SONYのMSXに対する姿勢が良く分かる広告だった。

ASCII1984(05)a04東芝合体w520.jpg
あの親子を起用した東芝の広告が2か所にあった。一応貼っておく。

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日立のS1。いい機械だと思ったが、知人に買った人はいなかった。もうみんなパソコンを持っていた。それも2台目を持っている人が私を含め多かった。いまさら、3台目を買うことはなかった。最初のパソコンを買う人なら良いかもしれないけどS1を欲しがるようなマニアはもはや残っていなかったということだろう。

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音楽に強いヤマハが作るとMSXもこうなるということだろう。シンセサイザーの広告に負けてしまってる。

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三菱は林葉直子でまだ頑張っている。

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ゼロックスは野村克也。

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maxellは大島渚。「情報はクリエイティブの栄養素だ。」知性が感じられる。

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文化人の藤本義一を起用した広告。

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一方タケシの悪そうな顔をした広告。
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PC-100,腕コンUC-2000,Mac(月刊ASCII 1984年4月号9) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

「BUSINESS TALK」にPC-100が取り上げられた。

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結論から書くと好意的な記事だった。私も同意する。なぜ、PC-100が売れなかったのか36年経っても分からない。PC-9801Fが売れたのは当然として、ビジネスコンピュータであるPC-100もそこそこ売れても良かったと思う。分からない。

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売りがマウスとVSHELLだった。

ASCII1984(04)e02PC-100マウスの説明W360.jpg
マウスの説明が必要なほど新しいデバイスだった。
VSHELLというものがあったとは36年後に気が付いた。それほど、話題にならないものだった。これは、PC-100がマイナーすぎるからだろうか。

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PC-100にはマルチプランもバンドルされていたようだ。前にも書いたがマルチプランはセルを移動させるときカーソルオーバーランを起こしていた。記事では「決して速くはない」と控えめに書いてあるが、使ってみるとはマイクロソフト社の営業を叱りつけたくなるようなできだった。高い金取ってこんな製品を売ってお前たちはどれだけ面の皮が厚いのだ。まあ、マシン語ではなくCコンパイラで書いていたようなので8086のような低性能16ビットでは仕方がない。8ビット機でもマシン語で書けばマルチプランより高速なカーソル移動ができるソフトは書けるのだ。

ASCII1984(04)e06PC-100最後W360.jpg
最後にこのようにまとめてあったが、本当にこのとおりであるのになぜか売れなかった。私は、36年前のユーザが悪いのだと思う。プログラムを書ける者がPC-100を買わないのは当然として、プログラムを書けない、それこそ雑誌に載っているコードすら入力できない人々がなぜPC-100ではなくPC-9801Fを買ったのかが良く分からない。多分PC-9801F用のBASICで書かれたプログラムが結構あったので、プログラムを入力しないでそのソフトを買っていたのだろう。
当時のマニアユーザのパソコンの楽しみ方として、たとえ自分でプログラムを作れなくても、雑誌に載っているプログラムを入力するとパソコンを使っているような気になり満足感を得ていた知人が多かった。

次に腕コンUC-2000
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腕コンが36年前にあった。それも実用的なものが。凄いと思う。
ただ、必要となるシーンが少なすぎて面白さ以外に購入動機がなかったと思う。

最後に編集後記ではなくPersonal Islandの記事を引用する。
3度目のエポックとなるか,“マッキントッシュ”
 「パーソナルコンピュータの産業において,このマシンが,第3の里程標となることを望んでいる。」これは,マッキントッシュの発表に際して,アップル社会長のスチーブン・ジョブスの言葉である.第3の里程標とはつまり,1番目が1977年のアップルII(この年は俗にパソコン元年とも言われ,コモドール社のPETとタンディ社のTRS-80の誕生の年でもある),2番目が1981年でIBMの“ザPC"の誕生を意味し,“マック”もこれにあやかるつもりであるということだアップル社の新型パーソナルコンピュータ“マッキントッシュ”は小さな体に執念とも言えるアップル社の努力が込められたマシンである.
 確かに9インチのモニタTVがぴったりと納まったハードウェアもちょっとした出来上りである.512×342ドットのビットマップディスプレイ,128Kバイトの標準RAM,コンパクトなキーボードとマウスは、米国の市場においては傑出している.8MHzの68000とソニーのマイクロフロッピーの組合わせで約60万円という価格は、ライバルのIBM・PCと比べてコストパフォーマンスにおいても相当の差がつくことになる.
 マックの特色は第一に小型であることだ。9インチのモニタは,米国ではやりのポータブル型のサイズであり,99ドル出してキャリングケースを買えば気軽にあちこちぶら下げて歩ける.(プリンタはどうするのだろう)第2の特色は,3.5インチのマイクロディスクである.400Kバイトの容量とシングルドライブという点に問題があるが,操作性と安全性は5インチのミニフロッピーのヘナチョコと比べれば比較にならない程,初心者向きだ第3の特色は早いことである.8MHzというクロックスピードと,64KバイトのROMに組込まれた各種の芸術的なシステムルーチンにより,演算とグラフィックス処理の速度はライバルをはるかに上廻る,ザPCと比べてマルチプランは2倍に,BASICはなんと10倍の速度だと言われる.第4の特色は操作の容易さである.アップル社は100人のスタッフを3年間はりつけたと言われる開発努力の大半をこの“ユーザーインターフェイス”の改良に費やした.ハードウェアの面ではマウスの標準装備がこれにあたる,キーボードを注意して見ると,↑や→のようなカーソル移動キーが無いことに気付くが,マウスを使えばこのようなキーを必要としなくなるのは事実なのだ.このようにマッキントッシュは、アップル社のパッとしなかった2つの先輩マシン,「アップルIII」と「リサ」の教訓を十分に生かした商品開発がなされている.
マックのソフトとしては、アップル社からまず“MacWrite”と“MacPaint"が出荷される.一枚のディスクに収められ5万円弱の価格である.リサの場合のように,WPと表計算の並行処理はできないが,アスキーの編集部の者が,マニュアルを見ずに楽に使いこなせるくらい、仕上がりの良いソフトである.拡大モードにして,1ドットずつ確認しながら絵を書ける楽しさは全く新鮮な世界という気がする.ソフトウェアに関しては、当然出来たてのホヤホヤのマシンであるから十分な数はそろっていない.IBM・PCとの互換性を全く考えていないので,すべてが新たな挑戦となる.それでも,アップル社からは,通信ソフト,リサ系の表計算やグラフのソフトが発売される予定となっている.しかし中心となるのは外部のソフト会社がどの程度マトックに興味を持って製品開発を行うかであろう。既にマイクロソフト社を初めとして,口ータス社やアシュトンティト社など一流どころが,参入を明らかにしている.特にマイクロソフトは、マックの開発の初期から共同開発とも言える体制を組んでおり,アップル社に匹敵する人員を投入したと言われている.その成果は,従来のバージョンと完全に異なる“マルチプラン”の同時発表という結果に現れている.
 我々がマックに注目すべき点は,日本への進出であろう.ハードウェアとしては,既にマックに匹敵するものも多いが,これだけ金のかかったソフトを持つマシンはまだ日本には存在しないからだ。アップル社は今秋にも日本上陸を仄めかしているが,問題はやはり漢字である.640×400のグラフィックスが標準の国産機と比べればやや表示可能字数は落ちるが,十分実用になるレベルである.問題はソフトが漢字化を考えて開発されたかどうかである.これまでは,ソフトが出来上がった後に漢字化を企てた点で困難が大きかったのであるが,マックではROMの開発思想の中に,外国語での処理が当初から組込まれており,場合によっては、さしたる困難無く漢字データは扱えるのかも知れない.そうなってもカナ漢字変換などの入力の問題は残るが,“漢字マック”も夢では無いようだ。
 以上のような日本市場におけるマックの活躍が事実となり,コンパチマシンが続々と登場し,アップル社の株価が昔の勢いを取り戻して,スチーブン・ジョブス会長の財産がまた増えた時,“マック”は84年に新しい歴史を作ったと言われることになるだろう.
マックへの期待が高かったのは編集部だけではなかった。私たちも期待していたがただ、英語に強くなければ使いこなせないのが弱点だった。マニュアルがなくても使えるのがマックだったが、日本語が処理できないのでは仕事に使えない。パソコンを使うことが趣味ならばマックは素晴らしかった。ただ趣味に60万円を払える人は少なく、この初代マックを買った知人はいなかった。

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シミュレーション・分子コンピュータ(月刊ASCII 1984年4月号8)特集 [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

特集記事からシミュレーションと分子コンピュータをスクラップする。
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どの言語でも関数として与えられているためもはや乱数をプログラムで自作することはないが記念にスクラップする。
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いまさらBASICでもないが、記念に張り付ける。

続いては分子コンピュータ。
ASCII1984(04)c10分子コンピュータW1024.jpg
結局36年経っても手に入らなかったけれど、当時は真剣に検討されていたと思われる。以下、図だけをスクラップして雰囲気を味わう。

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ASCII1984(04)c18分子コンピュータ図21W520.jpg
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図を見てもよく理解できなかったが、分子コンピュータは実際に作られることなく想像上のものだったのだろうか。
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MZ-5500(月刊ASCII 1984年4月号7)LOAD TEST [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

LOAD TESTはシャープのMZ-5500
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以下、写真図をスクラップする。
ASCII1984(04)d02MZ-5500写真1,2,3W499.jpg
ASCII1984(04)d04MZ-5500システム構成図W520.jpg
ASCII1984(04)d03MZ-5500図W1083.jpg
ASCII1984(04)d05MZ-5500ハード写真W1087.jpg
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続いてメーカーインタビュー。
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ASCII1984(04)d08MZ-5500W520.jpg
メーカーインタビューを読むとMZ-5500はBASICマシンを16ビットで作っただけの機械であるとして良い。今までユーザはパソコンを使ってしたい業務があったので自分でプログラムを作り業務をしていた。その言語としてBASICはなんとなくプログラムを書いてもなんとか動くのでBASICさえ動けばそれなりに使えた。NECもそうであった。ただ、BASICを使えない、本に掲載されているプログラムを入力することさえできないようなユーザでも市販のソフトがあればPC-8801で動かし、頑張ってみることができた。しかしながら、動くと使い物になるとの差は大きく、16ビット機のPC-9801の登場で初めて辛うじて使い物になるソフト(たとえそれがBASICで書いてあったとしても)が出てきた。ここで、ユーザはプログラムを作ったり、入力したりすることなしに、ソフトを購入することでパソコンが使い物になる様になった。
それなのに、MZ-5500はBASICを使うことを想定したマシンだった。36年後の後出しジャンケンではあるが、これでは、ダメだろう。

総合評価を引用する。
 最近は、どこのメーカーでも8ビットマシンの次世代のマシンとして16ビットCPUを使った,いわゆる16ビットマシンを次々に発表している.ロードテストでも、既に幾つかの16ビットマシンを紹介している.そこで今回は,シャープ初の16ビットマシンであるMZ-5500の総合評価ということを通してこの16ビットマシンについて考えてみたい.
 このMZ-5500の最大の特徴は,マウスとウィンドウのサポートである.現在の所このウィンドウをハードウェアでサポートしているのはこのMZ-5500だけであり,この製品化の素早さは賞賛に値する.しかし現在の所,ユーザーに対するマウス,ウィンドウのサポートがBASICのみであり,これらの機械語レベルでの使用法が公開されていないこと等の問題点もある.このマウス,ウィンドウは,これを有効に利用するアプリケーションソフトウェアがあって初めて,役に立つものであって単独では,有効に利用できない.この部分のサポートをどうするかがこのMZ5500の今後の問題と言えるだろう.
 さて,16ビットマシンを考えるに当たってまず第一は,16ビットCPUを使う必要性についてである.8ビットCPUでは、限界を感ずるような処理が必要なら、たしかに16ビットCPUを導入する必要があるだろう.しかし,日本では、同じ使うなら高性能な物を,と言う風潮がある.この風潮のためか,ビジネス用のマシン等で16ビットCPUを使用している事をことさらに強調しているマシンが多いようである.マーケット内での競争ということから,どこかが始めれば,対抗上16ビットマシンを出す必要があるのだろうが,一般的にそういった目的で作られた16ビットマシンが実用に値するかどうかは疑問である.
 8ビットから16ビットの移行においては,8ビットマシンで作られた機械語レベルでのソフトウェアが利用できず,全面的な書き換えが必要になる.この時にいままでの8ビットマシンの良いところを受け継ぐ分には良いのだが,良くない部分までを受け継ぐ必要はないわけである.特に8ビットCPUで限界を感じていた十進演算方式や演算スピード,高等関数,グラフィック等については,16ビットCPUの使用に際し改良が加えられて当然とも言うべき部分である.しかし,この16ビットCPUは,まだ8ビットCPUのようにソフトウェアが豊富に出回っていないし,標準的といえるDOSもないので,ソフトウェアに関してはハードウェアメーカーに期待するところが多くなってしまうが、現状はどうであろうか.16ビットCPUを使用していながら全体的なパフォーマンスは,8ビットマシンとあまりかわらないものもある。もともとCPUの性能が高いので少々いい加減な使い方をしても速度的には8ビットCPUよりも速くなる。初期の8ビットCPUのBASICは、処理時間も遅く使い物にならないとまで言われた.そこで,処理時間の遅さを「カバーするための技法が導入された。こうした努力があったのにその経験がこの16ビットCPUでも生かせないのだろうか.
 現在のところ,ハードウェアの部分では,日本の16ビットパーソナルコンピュータは随分と進歩しているのだが,ソフトウェアの部分は,8ビットマシンと余り変わらない.コンピュータの進歩は,ソフト・ハード両面での進歩があってこそ真の進歩といえる.今後,高性能な16ビットCPUを生かしたソフトウェアの登場に期待したい.
編集部の評価もかなり辛らつだ。当時各社で16ビット機を作っていたが、わが社でも16ビット機を作ってみましたというマシンがシャープではMZ-5500だったのだ。主流になれないのは当然のマシンであった。

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QD,CCP/M,レジスト(月刊ASCII 1984年4月号6)ASCII EXPRESS [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSでの記事。

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2.8インチのディスクだが、これはシャープのパソコンに採用されたスパイラス方式でランダムアクセスができないディスクだった。カセットテープより高速で信頼性が高いが、結局メジャーにはなれず消えていった。

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いわゆるリムーバルHDD。36年前からパソコン用として発売されていたんだ。今は、ガシャポンダイレクト
がある。

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サンスイに続いてアイワもPCMプロセッサを発売していた。

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ASCII1984(04)b35CCPM_W520.jpg
コンカレントCP/Mね。記事でしか知らない。

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レジストの記事だが、編集ミスで記事がダブっていた。珍しい。当時は全く気が付かなかった。36年後だって韓国への輸出規制で関心があったからこそ、こうしてダブりに気が付いた。スクラップ作業は楽しい。

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レジスト記事1

ASCII1984(04)b99ダブり記事レジストW768.jpg
レジスト記事2
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FM-11,MSX,Mac(月刊ASCII 1984年4月号5)ASCII EXPRESS [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSでのパソコン本体等の記事。

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NECのPC-9801に負けたFM-11のカラー記事。FM-11BSは、あれ?CPUが8088-2(8MHz)?8086ではなかったのか。知らなかった。36年前興味なかったのにもほどがある。FDDが1Mが売り。FM-11AD2はCPUが68B09(2MHz)でOS-9付きでマニアには人気があったと思われる。OS-9はマルチユーザ、マルチタスクができた。このスペックでそれをするとは実験的には良いかもしれないけど当時私は「シングルユーザ、マルチマシンだ」と言っていた。パソコンが低性能だから処理待ち時間が多く、2台同時に使うことができた。また、印刷がものすごく遅かったので人間が相当待たされた。片方でプログラムを作り、片方でアプリを使うが普通にできるほどパソコンは低性能だった。
実際には2台買うほど経済的な余裕がなく、パソコン側の処理待ち時間に本(小説とか)を読みながらパソコンを使っていた。

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レーザーディスクのパイオニアのMSXシステムのPX-7。これも実験的と言っても良いのではないだろうか。レーザーディスクのコンテンツをどう使いたいのか?どう使えるのか?とにかく当時のマシンスペックでは実用的なものは無理だったのだ。使えると使い物になるのとは全然違うのだ。

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いよいよ出てきたMacの使用レポート。

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画期的なマシンだった。残念ながらこれを買った知人はいなかった。自分では買う余裕がないので「誰か買わないかなあ」と思っていた。

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こういったところもおしゃれだと感じた。

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ソフトは英語版なので英語が得意な、英語を仕事で使うような人が使っていたと思う。
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ゆり2号a他(月刊ASCII 1984年4月号4)ASCII EXPRESS [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSのカラーページスクラップ。
ASCIIはパソコン以外の記事も力が入っていた。

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ゆり2号で衛星放送の運用が始まった。

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このロケットではブースターが9個もあったのかと今更ながら気が付いた。

ASCII1984(04)b10ゆり2号a3打ち上げW431.jpg
国産のN-IIロケットも安定した実績を上げて今日に至っている。
トランスファー軌道は静止軌道にトランスファーするからと素人考えでも分かるが、ドリフト軌道が「ドリフト起動は,静止軌道に近いほぼ円形の起動で、その周期は地球の自転周期とはややずれている.このため,ドリフト軌道上の衛星を地上から見ると,完全に静止しているようには見えず,東西いずれかに少しずつ動いている(即ち,ドリフトしている)様に見える.」だとの解説があり、36年後にドリフト軌道という用語を知り、その意味が分かった。このスクラップ作業は知識習得に役に立つ。ゆり2号aの静止位置は「衛星が地球の陰に入って,太陽電池パネルから電力が供給できなくなる「食」の時間帯が,放送終了後の午前1時から2時頃になる様に配慮したためである.」になるほどと思うとともに、36年後はぶっ続けで放送しており、こんな配慮はいらないと思うから、現在運用されている放送衛星はどこに位置しているのか興味がある。

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衛星本体は国産ではなかった。

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BS-2システム系統図だが、全然分からない。

ASCII1984(04)b12ゆり2号a3受信セットW702.jpg
36年前の衛星放送受信セットの価格はどのくらいだったのだろうか。
ゆり2号aの活用は、難視聴対策が主だそうで地上波と大差ないと予想されているため、難視聴域外の大多数の視聴者にとっては何ら恩恵をもたらさないと記事では論じているがその通りだと思う。この辺はその後どう評価されどう解決されたのか全く記憶にない。

続いては世紀の駄作映画。小松左京の黒歴史(ただし映画化に関して)。(これは36年前からの個人の感想です)
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小松左京の原作の映画化だが、残念映画だった。記事でもタイトルが「日本SF映画のマイルストーンとなるか?」と疑問符が付けられており、その筋の人も残念映画になるのではないかと危惧していたことが分かる。
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売りは木星がブラックホール化するシーンだが、それだけではダメだろう。

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日本の映画としてはセットにも力が入っていたがハリウッドとは比較にならない。

ASCII1984(04)b14さよならジュピター2W447.jpg
スターウォーズを参考にしてミニチュアを作りモーション・コントロール・カメラを使った。
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CGも使っているが、使っているだけでは観客は心動かされない。

記事の最後の方には「『さよならジュピーター』が娯楽SF映画として,世界に通用する作品としてできあがったかどうかは,疑問が残らないわけではない.優れた特撮部分に比較してのドラマ部分への若干の貧弱さ等,欠点の見える映画ではある.」と書かれている。記事は控えめに書くだろうから、これは、世界に通用しない。ドラマがダメ。ということ。私は、落胆するのが嫌だからこの作品は見ていない。見なくて正解だったと36年後の今でも思っている。
小松左京の黒歴史映画など見るのが嫌だ。
草刈正雄が主役の「復活の日」は観たが凡作だった。良い原作をダメにするのが日本映画なのか。

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36年後はドローンを利用した兵器に置き換えられている。

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科学万博あったよね。跡地とか付近の開発が続くき、大都市となるのかと思ったが、僻地のままだった。

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著作権他(月刊ASCII 1984年4月号3)ASCII EXPRESS [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSのスクラップ。
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なぜ役所はこうして縄張り争いをするのだろうか。国民の税金で給料をもらってこんなことばかりしている本当にろくでないと思う。

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広告パソコンソフト他(月刊ASCII 1984年4月号2)
書いたがこれは目の疲労対策であのパソコンラックでは効果がないと思う。

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36年前既に日本のスパコンがアメリカに追い付き世界のトップに並んでいた。

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3インチのFDDは36年前は、まだ負けていなかったのか。ソニー VS 日立、松下の戦いだった。

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トランスピュータ?どんどん登場する新造語。名前だけで消えていったのでは?

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この頃Z80に関する特許権の問題が解決した。こういうものは時間がかかるのだと思うのと、昔の日本が今の中国に重なる。

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36年後に韓国に対する輸出規制で話題になっているレジスト。

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ワープロが次々登場。だんだん安くなってきたとはいえ36年前は、まだまだ高価だった。日立ワードパル7はキーボード+熱転写で580,000円、リコーのリポート200TPが548,000円、シャープのミニ書院WD-500が33万円。シャープのミニ書院では液晶モニタに1行しか表示できないのだがこれで使い物になるかと言えば、清書用だから使えるのだ。下書き原稿を作ってから清書するという仕事の仕方があったのだ。それ以前は、下書きをタイプ室に持って行き、和文タイプライターで清書していた。他の機種は24ドットの漢字印字だが、ミニ書院は32ドットと綺麗な感じが印刷できる。下書きを見ながら清書するために入力するのだら1行でも足りた。

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モデムが目の玉が飛び出るほど高い。パーソナルコンピュータ用で18万円だった。
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広告パソコンソフト他(月刊ASCII 1984年4月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ソフト・ショップ等をの広告をここにスクラップする。

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dB-SOFTのマスコットキャラクターがあった。「バッくん」全く覚えていない。

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このMSX-DOSの需要が良く分からない。

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CANDY。触ってみたかったソフト。残念ながら知人で使っている人がいなかった。

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藤本義一。文化人も広告に登場していた。高電社の日本語ワープロ「マイレター日本語」見たことがない。右側には価格が1,200,000円の「マイレター韓国語」がある。顧客は?これ受注生産したものを市販化したのでは?

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マイコンプラザキャットジャパンのタケシ。悪い顔してキーボード持っている。「ご注文は今すぐお電話で」って(笑)
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タケシのもっと悪い顔。金がなければクレジットで買えとな。

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ワープロソフト各種発売されていた。しかし、これらのワープロソフトは消えていった。

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36年前はパソコンを買ったらパソコンデスク(パソコンラック)も買った。職場にはRAC-498があった。効能は確か、モニタからは有害な電磁波が出ていて、それを体の正面から浴びないようにモニタを斜め上に傾けて設置して、有害電磁波の害を軽減するだった.でも、その横の女性が使用している写真を見ると顔面に有害電磁波を浴びている。顔ならいいけど体ならダメなのか。妊婦さんなら気にするだろうが。

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136桁のプリンタは高いので切り替え機を使っていた。


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