SSブログ

MZ-5500(月刊ASCII 1984年4月号7)LOAD TEST [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

LOAD TESTはシャープのMZ-5500
ASCII1984(04)d01MZ-5500W520.jpg

以下、写真図をスクラップする。
ASCII1984(04)d02MZ-5500写真1,2,3W499.jpg
ASCII1984(04)d04MZ-5500システム構成図W520.jpg
ASCII1984(04)d03MZ-5500図W1083.jpg
ASCII1984(04)d05MZ-5500ハード写真W1087.jpg
ASCII1984(04)d06MZ-5500内部W1151.jpg

続いてメーカーインタビュー。
ASCII1984(04)d07MZ-5500W520.jpg
ASCII1984(04)d08MZ-5500W520.jpg
メーカーインタビューを読むとMZ-5500はBASICマシンを16ビットで作っただけの機械であるとして良い。今までユーザはパソコンを使ってしたい業務があったので自分でプログラムを作り業務をしていた。その言語としてBASICはなんとなくプログラムを書いてもなんとか動くのでBASICさえ動けばそれなりに使えた。NECもそうであった。ただ、BASICを使えない、本に掲載されているプログラムを入力することさえできないようなユーザでも市販のソフトがあればPC-8801で動かし、頑張ってみることができた。しかしながら、動くと使い物になるとの差は大きく、16ビット機のPC-9801の登場で初めて辛うじて使い物になるソフト(たとえそれがBASICで書いてあったとしても)が出てきた。ここで、ユーザはプログラムを作ったり、入力したりすることなしに、ソフトを購入することでパソコンが使い物になる様になった。
それなのに、MZ-5500はBASICを使うことを想定したマシンだった。36年後の後出しジャンケンではあるが、これでは、ダメだろう。

総合評価を引用する。
 最近は、どこのメーカーでも8ビットマシンの次世代のマシンとして16ビットCPUを使った,いわゆる16ビットマシンを次々に発表している.ロードテストでも、既に幾つかの16ビットマシンを紹介している.そこで今回は,シャープ初の16ビットマシンであるMZ-5500の総合評価ということを通してこの16ビットマシンについて考えてみたい.
 このMZ-5500の最大の特徴は,マウスとウィンドウのサポートである.現在の所このウィンドウをハードウェアでサポートしているのはこのMZ-5500だけであり,この製品化の素早さは賞賛に値する.しかし現在の所,ユーザーに対するマウス,ウィンドウのサポートがBASICのみであり,これらの機械語レベルでの使用法が公開されていないこと等の問題点もある.このマウス,ウィンドウは,これを有効に利用するアプリケーションソフトウェアがあって初めて,役に立つものであって単独では,有効に利用できない.この部分のサポートをどうするかがこのMZ5500の今後の問題と言えるだろう.
 さて,16ビットマシンを考えるに当たってまず第一は,16ビットCPUを使う必要性についてである.8ビットCPUでは、限界を感ずるような処理が必要なら、たしかに16ビットCPUを導入する必要があるだろう.しかし,日本では、同じ使うなら高性能な物を,と言う風潮がある.この風潮のためか,ビジネス用のマシン等で16ビットCPUを使用している事をことさらに強調しているマシンが多いようである.マーケット内での競争ということから,どこかが始めれば,対抗上16ビットマシンを出す必要があるのだろうが,一般的にそういった目的で作られた16ビットマシンが実用に値するかどうかは疑問である.
 8ビットから16ビットの移行においては,8ビットマシンで作られた機械語レベルでのソフトウェアが利用できず,全面的な書き換えが必要になる.この時にいままでの8ビットマシンの良いところを受け継ぐ分には良いのだが,良くない部分までを受け継ぐ必要はないわけである.特に8ビットCPUで限界を感じていた十進演算方式や演算スピード,高等関数,グラフィック等については,16ビットCPUの使用に際し改良が加えられて当然とも言うべき部分である.しかし,この16ビットCPUは,まだ8ビットCPUのようにソフトウェアが豊富に出回っていないし,標準的といえるDOSもないので,ソフトウェアに関してはハードウェアメーカーに期待するところが多くなってしまうが、現状はどうであろうか.16ビットCPUを使用していながら全体的なパフォーマンスは,8ビットマシンとあまりかわらないものもある。もともとCPUの性能が高いので少々いい加減な使い方をしても速度的には8ビットCPUよりも速くなる。初期の8ビットCPUのBASICは、処理時間も遅く使い物にならないとまで言われた.そこで,処理時間の遅さを「カバーするための技法が導入された。こうした努力があったのにその経験がこの16ビットCPUでも生かせないのだろうか.
 現在のところ,ハードウェアの部分では,日本の16ビットパーソナルコンピュータは随分と進歩しているのだが,ソフトウェアの部分は,8ビットマシンと余り変わらない.コンピュータの進歩は,ソフト・ハード両面での進歩があってこそ真の進歩といえる.今後,高性能な16ビットCPUを生かしたソフトウェアの登場に期待したい.
編集部の評価もかなり辛らつだ。当時各社で16ビット機を作っていたが、わが社でも16ビット機を作ってみましたというマシンがシャープではMZ-5500だったのだ。主流になれないのは当然のマシンであった。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。