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PC-9801用MAGIC-30, Mac用エミュレータ(月刊ASCII 1986年6月号14) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

TEST ROOM の記事からカノープス電子(株)のMAGIC-30をスクラップする。

ASCII1986(06)e06MAGIC-30カラー雑誌スキャン_W520.jpg
MAGIC-30はVMより前のPC-9801シリーズの拡張スロットにセットしてCPUをV30にするボードであった。8086CPUをV30CPUに交換しただけではだめだと解説されている。
 単なるCPUの差し換えだけでは,8086とV30が要求するクロックデューティ比の違いと,周辺LSI(特に8251)への連続アクセスによる動作不良が発生する.MAGIC-30ではV30の規格を満たすようにシステムクロックを加工してCPUに供給している.また,周辺LSIに対するアクセスの後は一時的にV30の実行速度を低下させて,8086と同等のアクセスインターバルを実現している.

ASCII1986(06)e07MAGIC-30_ブロック図_カラー雑誌スキャン_W513.jpg
35年前ショップでは下取りをしていたので、買い替えしてもそんなに差が出ない。価格が49,800円であり、どのようなユーザ層をターゲットにしていたのか分からなかった。

米国ではエミュレータというものに一定数の支持があったのだろうか?日本ではエミュレータを目にすることがなかった。
Macintosh用Apple II エミュレータの「II in a Mac」
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エミュレータソフトなので当然速度は遅くなるが
 さて,このあたりでそろそろ気になるのが動作速度だろう.そう,ソフトウェアによるエミュレータでここまで機能を追及すると...当然ながら速度はまったく期待できない.
 例によってアセンブラによる単純なループの実行時間を測定したところ,Mac+IIの約8.5倍の時間を要した.これは本物のAppleIIのなんと57倍にもなる。ただし,APPLESOFT BASICのプログラムは逆にこのIIinaMacの方が速く,Mac+IIの23から12の実行時間となった.これは本物の3~5倍の実行時間である.
速度については、このありさまだった。BASICでは実行速度がエミュレータで逆転していたが、得意不得意があるということだ。
米国のソフトウェア市場は分からない。
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