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広告パソコン本体など(月刊ASCII 1984年4月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

もう一度読み返し、スクラップする。
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(表紙裏表紙)いよいよ出てきたMac。表紙にパソコン本体が登場するのは久しぶり。

【月刊 ASCII 1984.4 広告】


4月号の広告から、まず表紙見返し。
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4月号は2月号と同じくN5200。
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PC-8001MKIIの広告。お前日本語処理得意じゃねーだろう。可能であるということと、使いものになるということは違う。何と比べているんだ?得意ではないものを得意だとアピールするのはやめてほしかった。
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X1はやはりシルバーの筐体が好きだ。ところで、X1のCP/Mそんなに広く使われていたか?(私は常用していたが)これも得意ではないものを得意げにアピールする広告だ。もはや法則と言ってもいいかも。広告のアピールポイントは実は不得意な部分を逆に得意げにアピールするという技法なのか。現代にも通じるはずだから注意しよう。
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しつこく書くけどパソコンに最も似合わない親子をイメージキャラクターにするなんて東芝はパソコン売る気なかっただろう。
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先月と同じか。武田鉄矢のPC-6601。
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富士通も付き合いますよ。先月と同じタモリのFM-XとFM-7。
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どうしてタモリを使わないFM-11。
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毎回微妙に違うぞ。日立の工藤夕貴。
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ヤマハはやっぱり音楽だ。MSXパソコン一つ作るのにも個性が表れている。こういうパソコン売れてほしかった。音楽好き、演奏を趣味にしている人たちはパソコンなんて使わず楽器のみで勝負していたと思われる。プロはMSXで仕事しないでしょう。
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ノムさんのゼロックスTALK560より、左側のナショナルの3インチコンパクトフロッピー(デファクトスタンダードになれなかった)の方が気になる。
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タモさんの富士通興業分の広告より、右側のMC68010を使ったコンピュータの方が気になる。日本モトローラが発売していたんだ。研究機関で購入していたのかな。
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今月も似顔絵でタモリvs武田鉄矢。
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ロータス1-2-2とか(月刊ASCII 1984年3月号8)編集部 [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

巻末の「Personal Island」編集部にロータス1-2-3のことが出ていたのでスクラップする。以下引用。
統合ソフトってご存知ですか
ユニークな記事で部数を伸ばしている米国のコンピュータ誌「Infoworld」の1983年の年間賞が発表になり,ハードウェア部門ではTandy社のハンドヘルドコンピュータTRS-80model100が,ソフトウェア部門ではアップル社の「Lisaソフト」とロータス社の「1-2-3」が受賞した.M100は何回かビジネストークでも取上げたので今回はソフトの方の紹介をしよう.
ソフトで賞を受けた2つはいずれも「インテグレーテッド・パッケージ」つまり統合ソフトである点に特色がある.この統合ソフトは残念ながら日本ではまだ商品化されていない,いったい統合ソフトとはどのようなものなのだろうか。
実は米国でもかなり混乱した表現をされている.このソフトには現在2種類のタイプがある第1は“1-2-3”に代表される,ワードプロセッサスプレッドシート,データベースのような複数のパターンのソフトがデータを共通にして動くシステムである.たとえば,データベースのソフトで商品別の販データを入力し,構成比その他をスプレッドシートで計算し,それをグラフ化して,ワードプロセッサで作った報告書にはめ込む,と言ったことが,誰にでも容易にできる,というのがその宣伝文句である.特定の用途のソフトではこのような形式が無いでもなかったが,ある程度汎用的な形でこれを実現した“1-2-3”のようなソフトは,一つの理想に近い受取り方をされたわけである.
実際,統合ソフトの人気はこのロータス社の“1-2-3”の成功による所が大きい.初年度の売上高が4千万ドル,本年度が2億5千万ドルで,40%のマージンの小売価格5百ドルのソフトが毎週4千本ずつ売れて行く(Infoworld誌による)というのは,確かに羨望ものである.現在20社から同種のものがアナウンスされ1台3役ならぬ1種○役の機能と価格競争が行われんとしているのも当然のことであろう。まさにブームである.
汎用のデータ処理ソフトでデータの共通化を図ろうと言うのは,そもそもの初めから試みられており,スプレッドシートの元祖であるビジカルクにおいてもDIFという他のソフトとのデータ変換用形式が用意され,これを利用したグラフのソフトはこのビジネストークでも紹介したことがある.問題点は各タイプ毎に最適のデータ保存の形式が異なる点で,ワードプロセッサやスプレッドシートはシーケンシャルファイルが,データベースはランダムファイルがというように,構造の異なるソフトのデータを共通化するのは技術的にも困難が大きい.“1-2-3”はこの問題点を克服し、誰にでも使いやすいレベルにまで仕上げ,百万ドルを越える広告費によって,成功をものにしたのである.また,高性能の16ビット機と,大容量のウィンチェスタ型ディスクの低価格化も,普及を容易にした環境要因と言えよう.
第2の統合化ソフトのカテゴリーは,クラスターマネージャとかオペレーティングエンバイアラメントと呼ばれるもので,第一のそれが各ソフトそれ自体で「統合化」の機能をそなえていたのに対し,マルチタスク機能を前提として,DOSとアプリケーションプログラムの中間のレベルで,「統合化」の機能を集約的に汎用的に実現しようとするものである.これには、市販のプログラムを統合化するタイプ(クォーターデック社のDesQ)とソフトウェア会社とエンドユーザーの両方を予定するタイプ(ビジコープ社のVisi-Onや,マイクロソフト社のMS-Windows)がアナウンスされている。前述のように,従来のアプリケーションをリンクするだけでも種々の困難があるのに,別々のプログラムを同時に実行し,それを同一の両面を窓に区切る形でモニタし,自由にデータをやりとりすることなど,とても容易なことでは無いと思われていた。それがVisi-onを嚆矢として,IBM-PCなどの16ビット機で実現する可能性が非常に高くなったわけである.第2のグループが出現すれば第一のグループはたちまち古ぼけてしまうくらい「何でも統合化システム」と言うべきこの種ソフトの影響力は大きいであろう.
米国での統合ソフトの場合,ワードプロセッサ,データベース,スプレッドシート,グラフ,通信などの機能が絶対欠かせないが,日本では漢字化を前提として,第一段階では,販売管理,財務会計,給与計算,日本語WP,グラフ,データ転送という具体的アプリケーションのレベルでの統合化が始まるであろう.“セールスマン別の売上高と原価と人件費と販売費を集計したグラブ”などという資料は誰でも喜ぶに違いない.
いずれにしても,日本のソフト開発者にとっても,ワードプロセッサ,簡易言語に続く第3の巨大なビジネスチャンスが控えているのは間違いない所であろう.
ロータス1-2-3は36年前、日本では発売されていなかった。その1-2-3が単なる表計算ソフトではなく統合ソフトという評価がなされていたとは意外だった。まあ、確かにデータを集計し、表にして、説明文をつけ、グラフを貼り付けが1-2-3ひとつでできたから統合化ソフトというのだろうが、逆に仕事自体は報告資料を作るという一つの仕事で印刷する文書も一つなのだからその仕事をするソフトが統合化ソフトとは、お前何を言ってるんだというところだ。一つの仕事ができるソフトが無いので、あれやこれやとソフトを使い、何回も似たようなデータを入力し、ハサミとノリで切り貼りして資料を作成していた。つまり、それらのソフトは一つでは使い物にならない不完全な分割ソフトだったということ。ソフトが動くということと実用に値することとは全然違うので、36年前は部品ソフトというべきものしかなかった。私たちは、ハサミとノリで仕事をしていた。
ロータス1-2-3でやっとハサミとノリを使わず単品で仕事ができるソフトが登場したと思っている。
日本でロータス1-2-3が発売されたのはいつだったか、こうしてスクラップしていくと記事が登場するだろう。それが楽しみ。
統合ソフトの完成形はExcelだと思っている。名簿作りは当然でデータベースなんていらない。
セルを原稿用紙のマス目にして罫線を巧みに使って、原稿用紙を作成しそのマス目の中に1文字1文字埋めてある文書を見たときは、「ワープロ以上だ!」と腰を抜かすほど驚いた。そこまでやるか。
役所への提出文書がExcelで作られていて、最早珍妙と言ってもいいほどのセル結合の技を使っているのをみて流石公務員の仕事は経済性を考えていないと呆れた。
Excelで写真帳を作っている人もいた。画像データを張り付け、縮小拡大を適切に行い、ページ設定で1枚にうまく収まるようにして、キャプションや説明をセルに入力する。これは、ありかなと感心した。
Excelのマクロを使ったゲームもあった。マージャンを見た。ホットキー機能が付いていてパッと仕事画面に切り替えることができた。
このようにExcelこそ、なんでもできる真の統合ソフトだと言えよう。

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PC-9801F(月刊ASCII 1984年3月号7)LOAD TEST [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

LOAD TESTにPC-9801Fが登場。
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速度のところに書き込みがある。クロックと速度が単純に比例しないんだということについて論争した記憶がある。頭の中で考えるだけではなく、実際に確かめることが大切た。

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私もEDLIN使いましたよ。知人は高潔な人で決してコピーソフトは使わず彼も職場でEDLINを使って仕事した。私は、実はコピーソフトを使ってました。Turbo Pascal を買ってエディタとして使って不法コピーから足を洗い。Vz Editorを買って知人に「安いから買ってやれ」と勧めていた。
この当時はMS-DOS 2.11だったが、MS-DOS 3.x ではEDLINにバグがあって、NHKのニュースで大問題かのように、基本的ソフトでEDLINがなければプログラムが書けないというような放送の仕方を見て、「違うだろう」とTVに突っ込んでた。

LOAD TESTの定番のインタビュー記事があるのでほとんど記憶に頼っている私のあやふやな書き物をただすためにも、ここではメーカーインタビューを引用して記憶を整理する。
インタビュー相手は
パーソナルコンピュータ 販売推進本部長 浜田 俊三 氏
情報処理OAシステム事業部 製品部 主任 小沢 昇 氏
開発設計思想

ハードウェア
Q:EとFの販売比率はどうなっていますか.
A:発売が1ヶ月早い分Fの方が累計では多いですね.12月だけを見れば5分5分,ただ販売する立場から見るとFの方が伸びますね.PC-9801のソフトウェアは,実質的にはディスクが中心です.Eタイプだと8インチフロッピーになってしまうんですね.Eに5インチフロッピーを付けると割高になりますから,Fを買った方がいい.そのあたりで8インチでなければ,というユーザー層だけがEに残っていく感じです.8インチフロッピーはEDP部門を中心に根強い需要がありますから続けます.しかし,一般のマーケットでは「パーソナルコンピュータは5インチが当たり前」の風潮になりそうですね.
Q:最近は、フロッピーの装着率も高くなりましたか.
A:PC-8801mkIIを例と取りますと,モデル10,モデル20,モデル30とありまして,フロッピーレスのモデル10よりも2ドライブのモデル30の方が需要が圧倒的に多い.1台実装のモデル20は,モデル10よりも需要が少ないですね.PC-9801Fではもっと極端に差が出ています.今後は,フロッピーディスクを装備しているのが当たり前ということになるのではないでしょうか.
Q:日本では,まだカセットによるソフトウェアが多いようですが、
A:絶対数では多いと思います。なぜなら,8001やFM-7クラス以下の機種は,需要層のメインが小中学生ですから.しかし金額べースではもう変わってきていると思いますよ.我々としては,フロッピーを使う層が増えるのは歓迎ですし,今後低価格の商品をどんどん出していこうと考えています。
Q:2DDフロッピーに対するユーザーの反応はいかがですか.
A:Fタイプが多く出ていることから見ても,640Kのフロッピーは市場に受け入れられたと思います.メディアが変わってしまうということで,採用するのに抵抗があったんですが,ソフトウェア上必要があったんです.9801クラスのパーソナルコンピュータの場合,業務に使うオフコンクラスのアプリケーションが中心になってきますので,日本語処理でもごまかしがきかない.そうなると320Kの容量では少なく,640Kでギリギリ,本来ならば1Mは欲しいところです.ただ,1Mは別の理由で採用しなかったんです.つまり,8インチを使えば価格が高くなる,5インチの1Mでは信頼度が低いし、特殊なフロッピーを使わなければならない.その意味でも640Kはベストチョイスだと思います.320Kのデータのファイルをそのまま読み取れますし、
Q:フロッピーには,2DDタイプのディスクを使わなければならないんですか.
A:信頼性を高めるためには2DDタイプを使用するのが良いと考えています.
Q:ユーザーは320Kに不満を持っていたんでしょうか。
A:そう思います.320Kは8801から下のカタカナのアプリケーションが中心だった世界では,特に問題はありませんでしたしかし,16ビットのパーソナルコンピュータでは、アプリケーションはオフコンと余り変わりません.マルチワークでない,スタンドアローンのオフコンと全く変わるところがありません.16ビットのパーソナルコンピュータでは,日本語処理や容量の問題で320Kのフロッピーは実用性が低下すると思います.
Q:キーボードのデザインが統一されましたが,その理由は何でしょうか.
A:スカルプチャーですね.流行の問題でしょうが,個人的には使っていて楽だからだと思います。ブラインドタイピングで入力することがありますから位置関係を変えるのは得策ではありません.しかし、人間工学的な面での向上は必要ということで,色,デザインを含めて統一されてきた訳です.
Q:キーボードが本体に比べ大きいような気がしますが。
A:膝に乗せて使う方もいらっしゃいますし,人間の指の大きさもありますから余り小さいとだめなんです。操作性を考えて,キーの配列やキー同士の間隔を決めています.プラスチックで出来ていますから少々大きくしても余り価格には影響しませんし(笑).キーボードは使い易いように大きく,本体は机のスペースを考えて小さく,です.
Q:カスタムLSIが多用されていますが,
A:PC-9801Fでは14個,Eでは11個使っていますね.スモールサイズですと,信頼性も向上しますし、コストダウンにもなります。消費電力の低減にもなります.これは日本電気の“社是”なんです.C&C&C,つまりコュニケーション,さらにもう1つのCがコンポーネント,この半導体が日本電気の競争力を支えているんです。あらゆる商品に専用LSI日本電気の中ではシステムLSIと呼んでいますが――を徹底的に使っていくのが当社の大きな理念になっています。そのLSIを使っていく方針がパーソナルコンピュータやオフィスコンピュータにも貫かれています。
Q:マウスについての反応はいかがですか.
A:非常に高いですね。特に従来のPC9801を使って頂いているユーザーからの反応が大きいようです.ただ,残念ながらマウス用のソフトウェアが少ないので,やはりこれからの物というのが正直なところでしょう.
Q:マウスやミュージックボード等周辺装置の価格が低価格に設定されていますが、
A:マウスを始めとして周辺装置は必ずなければならないという物ではありませんから,ある程度興味半分でも購入出来る価格でないとだめです。特にマウスは,まだまだ普及していませんから,マウスの理解と普及度を高める為に,手頃な価格にしてあります.
マーケット
Q:マーケットでは,まだPC-9801F/Eの供給が不足しているようですが、特に地方でこの傾向が強いようです。
A:ええ、ブランド指定というんでしょうか,ユーザーの方が販売店に出向いて目当ての機種が無い場合,別の機種で我慢するということをしなくなりました。ある意味では,ホビーユースから本当に必要だから使おうという時期に入って来たと言えるでしょう.このアプリケーション,このソフトウェアがあるから,この機種をという方が増えました.私どもでも出荷を増やしているのですが,充足率が上がらないというのも事実です.E/FはPC-9801に比べてパフォーマンスは向上し,流通ソフトウェアはそのままに使えるということで,非常にいい方向に作用して,皆さんに受け入れられた.PC-9801の時は16ビット機種はまだ先のものだと思われたのかもしれません.しかし実際にフタを開けてみたら既に16ビットマシンも8ビットマシンと同様の市場が形成されてきた.ユーザーも16ビットマシンの時代が来たことを感じて,16ビットへ目を向けられた,98シリーズ全体で10万台を越えた販売実績とソフトウェアの増加が両輪として出てきたということだと思います,それから,OA,ゲームだけでなくFA,LAですね.また,マウス,CAD/CAM等を含めて,新しい市場も形成されてきました.8ビットより広い用途のある16ビット,その中で98シリーズはコストパフォーマンスの高さで評価されている,と言うことでしょうね。
今後の98シリーズ
Q:会社内で組織変更があったようですが、
A:販売店さんやソフトメーカーさんへのインターフェイスを一体化して,逆に会社内ではミッションを分けて明確になりました.パーソナルコンピュータは転換期に入って,今後はソフトウェアがあるからこの機種をという需要が多くなると思いますので,ソフトメーカーや販売店の窓口,支援部隊を一本化して,ユーザーの方やソフトウェア等を開発して下さる方に解かり易くしました。
Q:9800シリーズの今後はどうなっていくんでしょうか。
A:今後はマニア的に好き勝手な物を作る訳にはいきません.98シリーズに約1年で約10万台出荷,ソフトウェア600種類,単行本も30種類位出して頂いている訳で,日本での16ビットのパーソナルコンピュータの標準的な位置付けを頂いていると思うんですね,ですから9800シリーズは、ロングライフ的な商品として考えています,例えばマウス,68000ボード,等も全てバス実装形式にして,従来のPC-9801ユーザーにも使って頂ける形で販売しています.従来のユーザーのことを考えて逐次強化していきたいと思っています。
そして、販売の面からいきますと,もっとシリーズ化を徹底したいと考えています.現在3機種ですが,ソフトウェアのアーキテクチャを同一にしておいて,多様なニーズに対してバラエティーを持たせて行きたいと思います.ただし,そこでまたソフトウェアが変わってしまうというんでは,従来のソフトウェアが継承出来なくなってしまうので,共通のソフトウェアが使えるという大前提を変えずに,さまざまなニーズに合った機種を多く出して行きたいと考えています.
かなり記憶が呼び戻された。確かにPC-9801Eを買った知人は8インチフロッピーディスドライブを持っていた。PC-8001やFM-7は知人の小学生が使っていた。X1を使っていた知人は小学生の頃BASICでアセンブラを自作していた。36年前の小学生は凄い子たちがいた。FDDの件もそうだった。8ビット機のフロッピーは320Kだったが、PC-9801Fは640Kで確かに漢字を使う環境ではNECの選択は正しかった。ユーザの指名買いもそうだった。昔は、店舗で希望機種以外の機種を買わされ、結局使えず私に「BASICを教えてくれ」という人もいたほどだったが、このときは既に指名買いの時代でなかったら予約して待っていた。このPC-9801FでNECの勝利は確実なものになりその後のPC-9801VMで圧勝した。

最後に総合評価を見て確認しておく。
PC-9801F/Eは,前機種であるPC9801とほぼ完全なコンパチビリティを保ちつつ、内部は全面的にカスタムチップを使用し,まったく別と言ってもいいほど変えられている.クロックが8MHzになり処理速度が向上し,周辺機器が豊富にそろっているので,たいていの用途には十分耐えるだろう.
このPC-9801F/Eで特に評価できる点は、マシンのコンパチビリティであろう.I/Oポート,メモリマップをほとんど変えることなく,拡張とコストダウンに成功している.これは、ハードウェア的には、メインボード内に12個もあるカスタムチップによるところと,ソフトウェア的には,入出力をつかさどるBIOSの柔軟性によるところが大きいだろう.しかし,ユーザーにとってPC9801のソフトウェアが,機械語のものも含めて,ほとんどのものが走るということは大変なメリットがある.そして,最近は、8bitにはない特性を生かした16bitの汎用システムソフトも出始めている.こうした中でPC9801シリーズは,16bitマシンの1つの先例を作ったマシンといえる.
いままでのパーソナルコンピュータは,新機種が出ると,一応のコンパチビリティを持っているが、『まあなんとか動く』という程度のものか、ただ単にBASIC上でのコンパチビリティがある,という程度のものであった。それは,新機種のハードウェアが旧機種のそれに比べて格段に進歩していて(例えば,グラフィックの分解能であるとか,メモリ容,CPUの違いなどであるが)その為にどうしてもコンパチビリティを完全には保てなかったからである.
この原因は,パーソナルコンピュータが,いままでなかったもので,どのような仕様のものを作れば良いかが不明であったためであり,技術的に未成熟で,機能の実現方法などに未熟な点があったためである.しかし,現在マイクロプロセッサ利用技術は、ポピュラーなものになり,マシンの仕様もだいぶ固まりつつある.また,最近の傾向として各メーカーでパーソナルコンピュータを扱う所が,家電かOA関連の部門となってきている.0A関連部門では、メインフレーム,ミニコンを仕事としていた人間がこの『パーソナルコンピュータ』を扱うようになった.そうすると、いままでのメインフレーム,ミニコンでのノウハウがこれに生かされることとなる.メインフレームの世界では,マシンにコンパチビリティがあることは,当たり前であった.こうしたなかで,現在ようやく『パーソナルコンピュータ』界にも,真のコンパチビリティを持ったマシンが登場しだしたと言っていいだろう.
コンピュータ発達の歴史を紐解いてみれば,初期の頃には,プログラムがマシンに固有のものであり,その後ソフトウェア開発の問題からコンパチビリティをもったマシンへと移行したり,I/Oの問題からBIOSが導入されたりした歴史がある.実に,パーソナルコンピュータ(マイクロコンピュータ)の最近の発達は,まったくそれと同じ経過をたどっている.パーソナルコンピュータも初期の『物珍しい高価なオモチャ』であったころは,マシンの設計もソフトウェアもその場しのぎのものでも良かった.しかし、流れる時の中で,パーソナルコンピュータも計算機として,その要求される能力や使用内容が従来のミニコン,メインフレーム並になっていくばずである.『歴史は,繰り返す』というが,その流れの中で,それら,発達の歴史からおおいに学ぶことがあるはずである.
まさにその通りであった。8086という私が思うに本当に嫌な低性能CPUを使っていながら、低性能CPUを生かすべく専用LSIを製作し活用したことによりこうして新機種でコンパチビリティを保っていた。私は、当時8086憎しで目が曇っていた。低性能CPUであってもメーカーがそれをカバーするハードを作り、サードパーティーが周辺機器を作り、ソフトハウスがアプリを作り、ユーザが情報交換してプログラムを作りコンピーター環境を発展させていくというのが望ましいことだった。と、36年前の自分がバカだったということを後悔している。

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INS(月刊ASCII 1984年3月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

月刊ASCII 1984年3月号のNEW MEDIA第6回「INS」の記事をスクラップする。INSあったよね。ISNは通信の未来感があった。
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36年前は、インターネットでではなくINSが利用されると思っていた。

ASCII1984(03)c12ISN2図1日本地図w520.jpg
NTTがようやくデジタル回線網を日本全国に展開ようになった。

ASCII1984(03)c12ISN21図2武蔵野三鷹w1040.jpg
三鷹では何が行われていたのか図で想像するしかない。

ASCII1984(03)c13ISN3写真w520.jpg
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設備を作っただけなのに記事になる段階だった。

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IPは情報提供者とのこと。

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記事は、設備紹介に力が入っている。

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衛星はこのとき研究段階。実際に上がったかどうかは知らない。

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なんか凄い。映画に使ってもいい絵だ。

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INSコンピュータとはネットワークに翻訳機能や、専門家に代わって判断、理解する知能処理システムだとのこと。実用研究に着手していると書いてるが「実用」には疑問である。

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ファクシミリ通信処理装置がが、大げさすぎるのではないか。まるで科特隊(ウルトラマンの指令基地)の一部かのようだ。

36年前の記事は、読み返すと面白い。
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ニューメディア(月刊ASCII 1984年3月号5)特集 [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

月刊ASCII 1984年3月号の特集はVISUAL COMMUNICATIONだった。
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36年後の後出しジャンケンの位置から俯瞰すると、何をいまさら感があるが当時は未来のコンピュータ社会を投影してくれていた。大体基幹技術がインターネットではなくISNだから推して知るべき。
以下図をスクラップして鑑賞する。
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ASCII1984(03)c05VCom5図2ニューメディアの経路w520.jpg
ASCII1984(03)c05VCom5図3INSイメージw337.jpg
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INSをインターネットに読み替えれば36年後には実現した。
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