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FM16βFDII「XENIX 3.0」(月刊ASCII 1986年5月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

TEST ROOM からFM16βFDIIをスクラップする。
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ASCIIはXENIXを強力に推していた。結局見たことは無かったけど。どうして失敗したのだろうか。スクラップしていくと分かるかもしれない。
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記事本文を読んでも参考にならなかった。まとめをスクラップする。

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この高評価ぶり。期待がはずれ残念。
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天文プログラムシリーズ(月刊ASCII 1986年5月号5) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

天文プログラムシリーズの最終回
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図、写真をスクラップする。
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ソ連の宇宙ステーションであるミール、サリュートとは懐かしい。ミールはサリュートの後継でスペースシャトルともドッキングしたっけ。当時のドッキングニュースが良かった。ソ連と米国は宇宙で協調することができたが、35年後中国は宇宙での国際協調の姿勢がない。どうせろくでもないことを企んでいるに違いないと思っている。

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特集CD-ROM(月刊ASCII 1986年5月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

この号の特集 CD-ROM で前号の続編
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この号も前号と同じく図だけでもという思いでスクラップして楽しむ。

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よくもこのような細密なものを開発できたものだと思う。35年前確かに日本の技術は凄かった。スクラップして今更ながらの知識を発掘した。それは、1枚のCDディスクのスパイラル状に繋がった1本のトラックの全長は約5kmだったということ。技術開発という点では厚さ約0.1μmのアルミニウム膜を蒸着しているのも凄いと思う。

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これはマスタディスク原盤の作製の概略ブロック図。解説本文を読んでも良く分からない。

ASCII1986(05)c03CD-ROM_図03-05_W520.jpg
ピックアップの構成が3とおり考えられるという図。図3が最も複雑で図5が最も簡単で、理想は図5だそうだ。

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見事に分からない。

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この図の説明は「レーザーダイオードとHe-Neレーザーなどのガスレーザーとの大きな相違はビームの形にある。つまり、ガスレーザーでは平行ビームが出てくるのに対し、レーザーダイオードでは発散ビームが出てくる」

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この図の説明は「また、活性層に平行な軸と垂直な軸とで、広がり角が異なる構造を持ったものが多く、CD方式のピックアップを作るとき、高額系が複雑になり、かつ光のロスを生ずる。」

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本文から引用する「光ディスクを微視的に見ると、偏心しながら回転しているから、光ピックアップ側から見れば、幅0.5μm、ピッチ1.6μmのトラックは蛇行しながら走っていることになる。その中から所定のトラックを見つけ出し、レーザービームを蛇行している目的のトラックに正確に照射するのがトラッキングサーボの基本動作である。」
こうして説明を読むとかなり緻密なことをしていたと再認識する。

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「信号を拾い上げるメインビームの両側にトラッキング検出専用のサブビームを配しているのが3ビーム法の特徴である。この3つのビームは、中心を結ぶ線がトラック方向に対してあるオフセット角を持つように配置されている。ビームが左右どちらかにずれた時、一方のサブビームの反射光の方が他のものより明るくなり、トラッキングエラー信号として利用される。完全にオントラックのときには両方共均等になる。」

ASCII1986(05)c06CD-ROM_図13_W697.jpg
「プッシュプル法は、1本のビームを用いて図13に示すようにビームスポット上のピット進行方向に対して2分割したフォトダイオードを設け、受光量のバランスからトラッキングエラーを検出する方式である。オントラック時にはピットの影が両フォトダイオードに均等にかかるため、エラー検出用差動アンプの出力はゼロとなる。ビームが左右にずれると、左右のフォトダイオードの受光量が相対的に増減し、それぞれ⊕、⊖の出力信号としてトラッキングエラー信号が得られる。」

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「レーザービームをディスク反射面に収束させる対物レンズの焦点深度は、約±1.9μm程度しかなく、ディスクをCDプレーヤーに装填したとき、ピットにピントが合うことはほとんどありえない。もし仮に、たまたまあす瞬間にピントが合ったとしても、ディスクの反りや機械精度などに起因する面振れによってレンズとディスク間の距離は絶えず変化しているから、次の瞬間には焦点深度から外れてしまう。このため、CD方式プレーヤでは図14に示すように対物レンズをスピーカーのボイスコイルのような駆動コイル付きボビンに取り付け、それをサーボ回路で光軸方向に動かして、絶えずディスクのピット面が焦点深度内に入るようにレンズとディスク間の距離を調整する。」

ASCII1986(05)c07CD-ROM_図15_W739.jpg
「非点収差とは、1点から出た光がレンズを通った後、1点に集束しない現象である。この現象を意図的に作り出してフォーカスエラー検出を行うのが非点収差法である。図15に非点収差法のブロック図を示す。
 円筒レンズと球面凸レンズを組み合わせて非点収差を作り出している。円筒レンズは縦断面が平行四辺形であるため、上下方向に関しては屈折が起こらないが、横断面は凸レンズ状となっているため、左右方向に関しては屈折が起こり、ある1点に光が収束する。このため円筒レンズのフォーカスは縦線となり、球面レンズの点状フォーカスである焦点に対して、円筒レンズでは焦線と呼ばれる。ディスクからの反射光は、対物レンズの焦点がディスク反射面にあっているとき平行ビームとなって戻り、レンズが近すぎるとき発散反射し、逆に遠すぎるとき集束反射してフォーカス検出回路に入ってくる。
 4分割フォトダイオード上の信号の形は、対物レンズの焦点がディスク反射面に合ったとき、平行ビームのためビーム像が円形になる。また、ディスクとの距離が近すぎるとき、発散ビームのため焦線が後方にずれて像が縦長楕円となり、逆に遠すぎるときには集束ビームのため、焦線が前方にずれて像が横長楕円となる。合焦点時には4つのフォトダイオード①~④の出力が等しくなるため、フォーカスエラー信号はゼロとなり、ディスクが近すぎるとき、または遠すぎるとき、(①+③)」の出力と(②+④)の出力に相違が出て、⊕⊖に出力が変化する。」

ASCII1986(05)c08CD-ROM_図16_W322.jpg
「臨界角というのは、光が光学的に密な物質から疎な物質に向かって進む場合、入射角が小さいと屈折しながらある角度以上になると境界面で全反射して外に出なくなる。このときのぎりぎりの入射角のことを示す。臨界角検出法は,斜面と垂直面とで作る角度を臨界角に選んだ直角プリズムを使って平行ビーム,発散ビーム,集束ビームの識別を行う方式である(図16).
 合焦点時はディスクからの反射光は平行ビームとなるから,ビームは全てが全反射し,フォトダイオード1,2には均等に光が当たり,エラー検出用差動アンプの出力はゼロとなる。ディスクと対物レンズとの距離が近すぎる時,ディスクからの反射光は発散ビームとなり,光束の上部の光はプリズム斜面への入射角が臨界角よりも小さくなって、斜面で反射せずに透過してしまう。そして下部の光は斜面で全反射してフォトダイオードに当たり,もう1つのフォトダイオードには光が当たらなくなるから差動アンプからは⊕の出力電圧が得られる。
 逆に遠すぎる時には、ディスクからの反射光は集束ビームとなり,光束の下部の光の入射角が臨界角よりも小さくなって斜面を透過してしまう。そして上部の光は斜面で全反射してフォトダイオードに当たるから,一方のフォトダイオードに光が当たらなくなり、差動アンプから⊖の出力電圧が得られる。」

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「ディスクからの反射光を集光レンズで集束し,その焦点位置にナイフエッジを立てておき,平行ビーム以外の光束を遮光してエラー検出を行う方式である(図17)。
 合焦点時はディスクからの反射光が平行ビームとなるため,集光レンズから焦点距離だけ離れたナイフエッジが立っている点で、ビーム径が最小となり,光は全く遮蔽されずに両フォトダイオードに均等に届く。このため、エラー検出用差動アンプの出力はゼ口となる。
 近すぎる時には発散ビームとなるため,光が集束する位置はナイフエッジよりも後方となり,光束の下部が遮光されてフォトダイオードに光が当たらなくなる。従って,差動アンプは相対的に⊕入力端子側の入力電圧が優勢となり⊕の出力電圧が得られる。逆に遠すぎる時,集束ビームとなるための光が集束する位置は、ナイフエッジよりも手前となり,光束の上部が遮光されてフォトダイオードの方に光が当たらなくなって差動アンプからは⊖の電圧が得られる。」

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ASCII1986(05)c09CD-ROM_図21_W520.jpg
「ディスクを線速度1.2~1.4(m/s)の間で一定に回転させるためのサーボが回転サーボである。ディスクから読み出された信号は、アシンメトリーの影響が取り去られた後、波形の立ち上がり、立ち下りのエッジが取り出される.この信号はEFMの基本単位のクロック成分を持っているから,周波数スペクトラムは図18のようになる。
 すなわち,基本単位のクロックのスペクトルは明らかにに識別できるが、スペクトル成分としてはS/N比が低い。これを図19に示すような,ほとんど単一周波数成分であるスペクトルを持つ連統クロックにするのがPLL(Phase Locked Loop)の役目である。PLLの基本構成は図20のようになる.EFM信号の基本単位のクロック成分を持ったS/N比の低い信号がA点に入力され,B点には連続クロック信号が入力される。
 入力信号,すなわちA点の信号とB点の信号である連続信号とが同期している時、PLLはロックしているという。このクロックとプレーヤの中の水晶発振子を同期させれば、スピンドルモータのコントロールができることになる。」

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「CDや光学式ビデオディスクといった光学式記録媒体から情報を読み取るためには,一般に対物レンズ駆動装置が必要となる。光学式ビデオディスクの場合には,図23に示すようにフォーカス,トラッキング,ジッターの3方向に対物レンズを動かせる支持構造を作り、おのおのの方向にそれぞれサーボをかける。
 CDの場合,ジッター方向を省略することができるためフォーカス,トラッキングの2方向にサーボをかけてやる。」

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ASCII1986(05)c10CD-ROM_図25_W520.jpg
「図24に軸式2軸デバイスの支持構造を示す。この方式は対物レンズを支持するボビンがあり,その中心に設けた軸受けにベースより垂直に立った軸を嵌合して,対物レンズに軸のスラスト方向と回動方向の自由度を持たせて目的を達成している。この方式はレンズの軸垂が出しやすく,組み立てが比較的簡単である上,特性も良好である。また,シリコンゴムでバネとダンパーの両方を兼ねており,金属バネによる共振のわずらわしさから逃げられる.2軸デバイスの磁気回路は,図25に示すようにスピーカーの外磁型磁気回路に90°の切り欠きを2カ所入れたような構造をしている。この切り欠きの位置に,トラッキングコイルのリターン巻線を位置させて,1つの磁気回路でフォーカスとトラッキングの両方に駆動力を与えることができる.。巻線構造(図26)はボビンの側面に4つの直方形のトラッキングコイルが張り付けてあり,このコイルの縦の電流成分がボビンに偶力モーメントを与えて回転させるように働く.フォーカスコイルはスピーカーのボイスコイルと全く同一の原理で動く。」

ASCII1986(05)c10CD-ROM_図27_W520.jpg
「図27に板バネ式2軸デバイスの支持構造を示す.2枚1組の平行板バネを2組使ってフォーカスおよびトラッキング方向に対物レンズを平行移動できるようにしたのがこの方式である。
 板バネの平行度をシビアに出せば、レンズの平行移動は極めて良好に行われる.磁気回路は,フォーカスはボイスコイル式のMCであるがトラッキングはIM型を使っている。」

ASCII1986(05)c11CD-ROM_図28_W520.jpg
「方式としては種々のものが発表されているが,ゴムなどの弾性体を使って対物レンズを支持するのがこの方式である。
 例えば,図28に示すように2本のOリングをボビンの上下にひし形状に張り,目的を達成するものである。金属バネを使用しないので,高次共振から逃げやすいが,反面レンズ光軸タオルが発生する可能性がある。構造的に簡単で,3軸への対応が比較的容易なため,光学系全体を組み込んで,かつスキューサーボと併用でビデオディスクプレーヤなどへの応用が可能である。」

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「光ディスク上のラセン状のピット列に少しずつ光学式ピックア」トップを追従させる機構を送り機構という。2軸デバイスを用いてトラッキングサーボをかけ、ディスクを回したままにしておいた時,トラッキングサーボはトラックを追いかけていくため、このまま放置すればレンズはバネに逆らって移動していく。
 この時、バネを伸ばすためのDC分はサーボ回路が出している.そこで,このDC分を送りモータに印加すれば自然に送りが実現する.バネはDC分を出す働きをするとともに,常に光軸中心上にあるトラックを追いかけていくように送りを動作させる重要な働きをしている.もし中性点保持のバネがなかったら,対物レハンズはどのトラック上にでも区別なく止まってしまう。
 送りのメカとしては、モーターを適当に減速してラックとピニオンで動かすか,繰りネジ方式のものが主流である(図29).。
 送り機構の設計に当たって特に注意すべき点は、ギアや送りネ、ジのバックラッシュである.バックラッシュがあると,外部からの振動によってトラッキングサーボが外れやすくなったり、送りサーボ系に不感帯ができてしまい好ましくない.」

こうしてスクラップすると分かったような気がする(気のせいだけど)から不思議だ。とにかく、こういうものを読むと理解できなくても面白い。これで、思い残すことが無くASCIIを資源ゴミに出せる。

最後に用語解説をスクラップする。
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ソフトウェア、その他製品(月刊ASCII 1986年5月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からソフトウェア、その他製品の記事をスクラップする。

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NHKの朝のニュースでも報道していた「大?」問題の
PC-9801用MS-DOS V3.1 の交換、回収を開始
EDLINのReplace,Searchコマンドにバグがあるというニュース。EDLINプログラムを作るために必要でこのバグを直さなければプログラムが作れなくなるかのような報道がされていた。当時、私たちのなかにはEDLINでプログラムを作っている人はいなかったし、そんな人を知っているという知人もいなかった。なんとも笑ってしまうようなニュースだった。
ただ、その数年後情報管理部門の技術者で業務管理部門に昇進移動になった知人が高潔な人で事務用品としてN5200しかなくそれにはMS-DOSが入っていたのでEDLINでプログラムを作っていた。BATプログラムだったかな?
MS-DOSのバグではないがMS-DOS 2.11とMS-DOS 3.1ではPC-9801のテキストVRAMをクリアする範囲が違っていてMS-DOSが使っていない領域だとして作業用エリアとして使っていたMS-DOS 2.11 で動くプログラムがMS-DOS 3.1になってDOSでそのVRAM領域をクリアされて動かなくなった経験をしていた。35年前は絶対アドレスで利用できる作業エリアが欲しかった。

ASCII1986(05)b03VJE-β_W520.jpg
35年後は信じられないだろうが、キーボードから日本語を入力するだけのプログラム VJE-β が28,000円もしたのだ。

ASCII1986(05)b03PC-9801通信ソフト_W520.jpg
通信ソフトも高かった。PC-9801用のAs Talk-IIが13万円。オプションのスクリーンエディタが2万円。初年度売り上げ見込み1,200本。35年後にこの記事をスクラップしたが値段が高くて驚いてしまった。

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これもまた高額だ。各種環境で作ったワープロ文書を再利用するためのデータコンバータ機器が98万円。増設デッキが25万円。

ASCII1986(05)b04携帯型ワープロ_W520.jpg
携帯型日本語ワードプロセッサ市場 続々と新機種投入
パソコン(PC-9801)を使えないけれどワープロなら使えるという人たちがたくさんいた。

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記事に登場するワープロは
シャープ ミニ書院 WD-210/215  74,800円
東芝 Rupo JW-R50F II  128,000円
東芝 Rupo JW-P22  89,800円
松下電器 パナワード 遊(ゆう) FW-10/10S 118,000円
松下電器 パナワード 遊(ゆう) FW-8/8S 74,800円
松下電器 パナワード 遊(ゆう) FW-K5/K5S 49,800円
キヤノン PW-15 38,000円
この値段でプリンタも付いているならワープロしか使わない層には魅力的なものだった。
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ASCII1986(05)b05エプソン日本語ワープロ_W520.jpg
エプソン、日本語ワープロ発売
エプソン・ワードバンク-J が 138,000円

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本格的に動き出したCD-ROM市場
とはいってもこの当時はまだまだショップでは見てないし、利用している知人もいなかった。
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ASCII1986(05)b02CD-ROM市場_基本仕様_W520.jpg






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パソコン業界関係(月刊ASCII 1986年5月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からパソコン業界関係の記事をスクラップする。

ASCII1986(05)b01マイクロソフト日本法人_W520.jpg
マイクロソフトがアスキーと業務提携を解消して日本法人を設立した。
写真の古川亨氏、郡司明郎氏、ビル・ゲイツ氏が当たり前だが皆若い。成長する産業のトップはこのような若手が牽引していくことを示している。35年後も同様だと思う。

ASCII1986(05)b03マイクロソフト株式上場_W520.jpg
米マイクロソフト、株式を上場ということでビル・ゲイツが億万長者(547億7500万円相当)になった。

ASCII1986(05)b03日米半導体協議結論出ず_W520.jpg
昔日米、今米中の半導体貿易戦争。

ASCII1986(05)b05米商務省日本製半導体にダンピング_W520.jpg
米商務省、日本製半導体にダンピングとの仮決定をした。35年前な貿易不均衡ではなくてダンピングの有無が問題だった。

ASCII1986(05)b05シャープ米企業RCAと提携_W520.jpg
35年前のシャープは元気だった。米RCA社と提携した。

ASCII1986(05)b05半導体市場回復_W520.jpg
米半導体、さらに回復
半導体不況から脱却したとのこと。

ASCII1986(05)b05東芝波長多重光信号システム開発_W520.jpg
東芝が1本の光ファイバーに波長の異なる多数の光信号を送れる波長多重信号伝送システムを開発したという記事。この記事では5つの波長を送れるとのこと。通信容量増加ができる重要な技術だ。東芝の技術も35年前は高かったのだが、どうして落ちぶれたのか。

ASCII1986(05)b03データベースを著作権として保護_W520.jpg
データベースを著作権として保護
35年前はここから議論を始めていた。コンピュータのデータに関することは文化庁の主管だったとは。

ASCII1986(05)b01ゲームソフトレンタル禁止_W520.jpg
ゲームソフトのレンタルを禁止 メーカー側の仮処分申請認める―東京地裁
ソフマップの秋葉原店と大阪日本橋店が営業禁止決定を受けた。
35年後のゲームソフトの販売状況については無知なのでコメントできない。

ASCII1986(05)b03ファミコンで児童の視力が低下_W520.jpg
ファミコンで児童の視力が低下
だそうだ。
当時の児童は今や40代から50代であるが、目の調子はいかがだろうか。
35年後の今はググるとスマホで児童の視力が低下の記事が沢山ヒットする。ファミコンから始まった視力が低下が35年間続いているとしたら大変なことになっていると思うのだが。
35年間の途中で視力が回復するような時代があったというのだろうか。そんなバカな。
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パソコン広告(月刊ASCII 1986年5月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

もう一度読み返し、スクラップする。
ASCII1986(05)表裏_W520.jpg
(表紙表裏)

5月号の広告から、まず表紙見返し。
ASCII1986(05)見開_W520.jpg
左頁がほぼ前号の使いまわし。右頁を変えている。

ASCII1986(05)a01PC-8800_W520.jpg
PC-8801シリーズの広告。武田鉄矢が消えた。8ビット機の広告に力を入れなくなった。

ASCII1986(05)a02MZ-2500_W520.jpg
MZ-2500は前号の4ページから2ページへと変わった。

ASCII1986(05)a03X1turboII_W520.jpg
X1turboII。シャープは8ビット機を2系統発売し続けていた。

ASCII1986(05)a04FM77AV_W520.jpg
FM77AVはこの号も前号の使いまわし。

ASCII1986(05)a05FM16β_W520.jpg
FM16βは前号の使いまわし。

ASCII1986(05)a06SMC-777C_W520.jpg
ソニーのSMC-777C。

ASCII1986(05)a07A_PC-TV451_JX_W520.jpg
右頁がIBMのJX。

ASCII1986(05)a07B_JX_W520.jpg
日本IBMのJXはこの号も前号の使いまわし。

ASCII1986(05)a08Melbrains_W520.jpg
三菱電機のMSX2マシン Melbrain's ML-G30はこの号も前号の使いまわし。

ASCII1986(05)a09一太郎_Queen_W520.jpg
左頁が新一太郎。右頁のQueenというワープロは触ったことが無かった。

ASCII1986(05)裏表紙裏FUJIサバティーニ_W260.jpg
ASCII1986(05)裏表紙裏サバティーニ_Trim_W520.jpg
裏表紙の裏はFUJI FILM のフロッピーディスクの広告。テニスプレーヤーのサバティーニを起用していた。

最後はログイン
ASCII1986(05)a500ログイン通信_W520.jpg
ASCII1986(05)a50ログイン通信べーしっ君_W320.jpg

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グラフィックスデータの圧縮(月刊ASCII 1986年4月号14) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

TBN から圧縮の記事をスクラップする。
私もパソコンでアニメキャラクタを動かすためにVRAMのデータ圧縮を趣味でやっていた。
どうだ速いだろうとプログラムの速度を自慢するにはアニメが一番だった。
データをFDから転送していたのではアニメにならない。圧縮してメモリに置き、それを展開するのだが画面を小さくしなければならないため満足したものはできなかった。
TBNの記事をスクラップする。
ASCII1986(04)g01TBN圧縮_1_W343.jpg
ASCII1986(04)g01TBN圧縮_2_W344.jpg
ASCII1986(04)g01TBN圧縮_3_W343.jpg
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最終的に私が作ったVRAMの圧縮プログラムはPC-9801VX2のEGC(Enhanced Graphic Charger)にコマンドを渡すプログラムだった。つまり、VRAMのデータを圧縮したのではなく、VRAMに描画するプログラムをアセンブラで書いたというか、アセンブラに落とすプログラムだった。当然EGCを積んでいないPC-9801VMでは動かないもので。98憎しというか自分が98に転んだ、98に転向したという屈折した思いから、古い機械では動かない、古い機械では到底実現できない高速プログラムを作っていた。このような高速プログラムを作れるから80286マシンを買ったのだという自分に対する言い訳だった。
最初からNECのマシンを使っていれば、素直なパソコン人生を歩めたのにと後悔している。

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RACTER(月刊ASCII 1986年4月号13) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

RACTERという対話ソフトのレビュー。
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これはショップで触らせてもらった。Smooth Talker との組み合わせでもうびっくりした。日本ではPC-9801でワープロとかの利用だったのに米国ではAppleでSmooth Talker でパソコンが喋るというのにびっくり。RACTERについては英語が不得意なので内容を評価できなかった。テキストは表示されるが、すぐに意味を理解できないから、英語をしゃべるSmooth Talker に感動した。
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日本ではRACTERと似たソフトを見たのは1999年のドリームキャスト(DC)版『シーマン〜禁断のペット〜』だった。気味が悪い点も類似している。
ググると「シーマン」がAI会話エンジンとして再始動、BOCCOの次世代モデルに「ロボット言語」搭載へ
シーマンがしぶとく再度登場していた。


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新世代への鍵 砂原 秀樹(月刊ASCII 1986年4月号12)連載 [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

砂原 秀樹氏の連載をスクラップする。
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砂原秀樹氏は現在もTwitterをやられており活躍されている。

読み返すと35年経っても面白い。
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この辺は基礎の基礎で8bitマイコンキット時代の知識だった。
次の「減算の魔術」の話。補数表現を考えた人は本当に天才だと思う。
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オレンジの部分に誤植があった。101(2)ではなく1101(2)だ。

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図6に誤植があった。オレンジ色で修正する。

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知っている話ばかりだが、こうしてスクラップして保存したい記事だった。

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並列処理(月刊ASCII 1986年4月号11) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

Relay Essay の 「There is SOMETHING in it!」が「並列処理の世界」ということで今のCore i シリーズなどのマルチコアCPUに通じる話ということもありスクラップする。
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並列処理の世界
 最近のコンピュータの話題のひとつは非ノイマン型コンピュータの開発であるが,その中でも並列処理が中心テーマになっている.私もこの問題に非常な関心を持っており,多少の研究をしているので,その世界を紹介してみようと思う
コンピュータをつなぐ
 いま手元にコンピュータが1台あって仕事に使っているが,仕事量が増えたのでもう1台増やすことになった。同じものを買うのも何だから2台目には新しい周辺装置を付けることにした.さてこの2台のコンピュータを別々に使っていると,今までの2倍の仕事量がこなせて便利であるが,また新しい欲が出てくる.たとえば,新しいコンピュータを使っている時にどうしても元の方に付いている周辺装置を使いたくなることがあったり,また,その逆の場合がある.
 そこで誰でも考えることは2台のコンピュ-タをつないでやれば何とかなるのではないかということである.一番簡単にコンピュータをつなぐのはRS-232Cの直列伝送回路を使う方法である.
 2台のコンピュータを接続しても,そのままでは動かない.どうすればよいかというと,各々のコンピュータに,お互いに相手側を端末装置と考えたプログラムを書いて実行させてやればよい.この時,片方が出力する時には他方は入力するというように,お互いに同期をとって処理をするようにしなければならない.そうでないと両方が受信待ちになっていつまでも動かなかったり,また間違ったデータを使って計算をしたりすることがある.うまくプログラムを書いてやると2台のコンピュータはお互いに空いている周辺装置を融通し合って独立に動作できるし,また場合によっては2台で力を合わせてひとつの大きい仕事をすることもできる.
 前者が機能分散,後者が負荷分散になる.これが並列処理の原理である.
 並列処理システム(または並列計算機)を構成する要素を,コンピュータより小さいという意味でプロセッサと呼ぶ実際にはマイクロプロセッサが使われることが多い.並列処理の効果を上げようと思えばプロセッサの数を増やせばよい。初期の頃は8台とか,せいぜい16台程度であったが,この頃では100台程度のマイクロプロセッサをつないだものが試作されており,また何が何でも安いマイクロプロセッサをできるだけたくさんつないだ後で使い方を考えようという面白い研究もある。
 これらとは別に,1ビット演算を行うプロセッサを数10個まとめて1個のチップに収めたカスタムLSIを数100個つないだ,合計数1000個のプロセッサからなる並列計算機も開発されている.このようなシステムはプロセッサをCPUとしてではなく,ちょっとした演算機能を持つメモリ素子と見なして使用しようという考え方である.
 最近の論文の中には「数100万台のプロセッサをつなぐとすれば・・・」というような記述があるものも珍しくない。将来はVLSIの集積度はまずます大きくなり,今の大型コンピュータ程度の数の回路素子なら1チップ内に入れることも可能になるであろうが,計算機回路はメモリとは違って素子間の接続が複雑になるので今の大型コンピュータを1チップにすることはとうてい無理である.将来のVLSIコンピュータは、同じパターンを繰り返し並べたような並列処理システムにならざるを得ないと言われている.
35年後は、エンコードとダウンロードとネットサーフィンならCore i-7(Sandy Bridge)マシン1台でも十分だし、そう運用している。なんとも便利な時代になったものだと技術者達に感謝している。
台数効果
 コンピュータを2台つなげば2倍,10台つなげば10倍の効果が出るのなら,できるだけ多数のプロセッサをつないで台数効果を発揮させたいのが人情である.ところがプロセッサはいくらでもつなげるかというとそうではない.接続されたプロセッサがお互いにすばやく通信できなければ,データが届かないために仕事をしたくてもできないことが起こる.ここが並列処理の難しいところである.
 ある計算を1台のプロセッサで行ったときの計算時間とn台のプロサッサで並列処理を行ったときの計算時間の比を速度向上率と呼んでいる.この値がnに近いと全プロセッサがフルに働いていることになる.もし、速度向上比がn/2にしかならなければ,各プロセッサは50パーセントしか稼働していなかったということになる.並列処理の研究の目標はプロセッサ数がいくら大きくなっても全プロセッサを100パーセント近く稼働させるような方式を開発することである.このためにはプロセッサやその接続方式といったハードウェアの問題と,プロセッサ間通信の方式や並列計算法などのソフトウェアの問題を解決することが必要になる.
 それではn台のプロセッサを使ってn倍以上の速度向上比が得られないだろうかということを考えてみる.普通に考えたのではこんなことはあり得ないというだろう.しかし,次のような場合を考えてみよう.
 町へ出るのには1時間に1本しかない汽車に乗って30分かかるが,汽車の駅は川の向う岸にあって,そこまでボートを漕いで行くと20分かかるものとする.ところが,次の汽車がちょうど10分後に発車するとする.そこで2人が別々のボートを漕いで行けば次の次の汽車になるので町に着くのは1時間40分後になるが,2人で漕げば10分で向こう岸に着くので次の汽車に乗れるから40分で町に着くことができる.すなわち速度向上比は,2.5倍ということになる.
 コンピュータで磁気テープからデータを次次に読んで処理する場合にも同じことが起こる磁気テープ装置は1ブロックのデータを読んだ後,次のブロックがくるまでに読み込み命令が出るとテープの走行は止まらないが,そうでないとテープは一旦停止する。すると,次に読み込み命令がきても起動のために余計な時間がかかるので遅くなる.そこで並列処理によって処理を速くやってやればテープが停止することなくデータが読めるので全体の処理はずっと早く終わることになる.このように,n台でn倍以上の効果を上げる例は他にもまだまだあるものと思われる.考えてみると面白いと思う.
複数台のパソコンをながら族よろしく同時に使っている(地デジ録画(待機を含め)しながら、エンコードしながら、ビデオ再生しながら、ブログ準備しながら、ダウンロードしながら)が、これらを1台のマシンでは無理だと思う。スクラップ記事と類似性があるかと思ったが違うような気がしてきた。
構成方式
 並列処理の方式には色々なものがある.処理方式からいうと,多次元データ処理専用のアレイ計算機,データ駆動方式のデータフローマシン,要求駆動方式のリダクションマシン,多次元パイプラインのシストリックアレイなどである.
 これらを構成方式から分類すれば,多数のプロセッサが一斉に同じ命令を実行するSIMD方式,各プロセッサが相互に通信する他は勝手に動作するMIMD方式,各プロセッサが前段のプロセッサから受け取ったデータを処理し,その結果を次段のプロセッサに送るパイプライン方式,などになる.プロセッサ間通信の点からいえばMIMD方式が一番難しいが,汎用性があり,また並列計算法を考えるのには一番やりがいのある方式である.
 MIMD方式の場合には台数効果を上げるために,プロセッサ同士ができるため速く相互に通信できるように接続してやる必要があるが,このために色々な接続方法が研究されている.プロセッサ接続方式には大別して2種類がある.ひとつはデータ共有型で,これは図1に示すようすべてのプロセッサが1つのメモリを共有し,ここにデータを書いたり読んだりしてお互いに通信するものである.この方法は大勢の人が掲示板を使って情報を交換する方法に似ている.プロセッサの数が多い場合にはこの方式はメモリのアクセス競台が起こるので効率が落ちる.
 もうひとつの方式は分散データ型あるいはメッセージ転送方式と呼ばれるもので,プロセッサ数が多い場合に使われる方式である.この方式では図2のように各プロセッサはネットワーク状に接続されており,あるプロセッサが他のプロセッサと通信するにはメッセージをそのプロセッサに送る方法をとる.つまりグループの各人が電話で連絡をとりながら協同作業をする方式である.この方法はメッセージの中継が必要なことから一見遅いように思われるが,プロセッサ数が増えても1カ所に通信が集中しないので効率が落ちないという利点がある.接続のための手数ができるだけ少なく,しかも中継回数が小さくなるようなネットワークの接続法を用いなければならない.よく使用されるのは2次元の格子状に接続する方式であるが,筑波大学のPAXが代表的なものである.
 われわれのところでは図3に示すような,二進木状にプロセッサを接続した並列計算機CORALを開発し,並列計算法の研究に使用している.これは市販の8ビットマイクロプロセッサi8085を使ったワンボードコンピュータTK-85にメモリと結台回路を増設したものを15台接続し,RS-232Cでホスト計、算機のif800/30とつないだものである.
SIMDが出てきた。この記事を読んだときはもちろん知らなかった。Pentium が出てきて初めて知った用語だった。
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並列計算法
 並列計算機ができたとしてもこれを使って問題を解く方法,すなわち並列計算法を考えなければならない。われわれはプログラムを書くとき,すなわち問題の解決法を考えるときには直列的に,あるいは逐次的に考える習慣がある.「ああして,こうすれば,こうなるから,それからあれをやって,これをやって・・・」というようにである.ところが並列処理では何台ものプロセッサに同時にやらせる仕事を考えなければならない.これはちょうどグループで仕事をするときに各人の役割を決め、お互いの仕事のやり方を決めるのに似ている.このとき,全員ができるだけ平等に仕事を分担し,お互いに手待ちがないようにしなければならない.逐次的なプログラムを書いてやれば,あとはコンピュータが自動的に並列プログラムに変換してくれるのが理想的であるが,実際にこのようなソフトウェアを作るのは非常に難しいことである.
 以前に,パラレライザといって普通のFortranプログラムを調べて,並列に計算できる箇所を見つけるプログラムを作ったことがあるが,せいぜい4,5倍程度の並列度しか得られなかった経験がある.行列のような多次元データを扱う計算の並列化は別として,通常の場合にはそれぞれの問題ごとに頭をひねって並列計算法を考えていくより仕方がないのではないだろうか.
となるとやはりエンコードとか圧縮関係の処理が並列処理に適しているということになる。今使っている仕事がマルチコアCPUを効率よく使っているということか。
いつから実用になるか?
 これまで並列処理の研究はほとんど大学で行われてきた.従ってたいていの場合は,研究に成功したといっても実用上の計算をさせるとなると,やはり普通の汎用コンピュータを使う方がずっと便利で,経済的であるというのが実情であった.われわれ計算機屋は応用分野を限定せず,何でもできるものを開発しようとするが,これに対してどうしてもやらねばならぬ計算も持っていて,それが既存のコンピュータではできないので新しい計算機を開発しようという人たちがいる.どうもこちらの方が成功率が高いようである.現在,比較的実用になっている並列計算機は,例えば画像処理などの専用コンピュータであろう.今後,当分の間は問題ごとに専用の並列計算機が徐々に実用化されることになるだろう.しかし,それでもわれわれはいつの日にか汎用コンピュータの実用機が並列処理システムによって実現できるという夢を持って研究に励んでいる.
35年後も画像圧縮が実用的であることは変わっていない。CPUは進化しても使う人間側が進化していないということか。


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