SSブログ

編集部から,マイコンクラブ,その他(月刊ASCII 1984年10月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

FROM THE EDITORIAL OFFICE」がXENIXだったのでスクラップした。
 IBMマシンのアーキテクチャは
 パソコンの標準となるか?世界の巨人と呼ばれる米国IBM社のニューマシンIBM Personal Computer AT発表のニュースは,通信社などを通じ,まさにアッという間に世界各国へ伝えられた.今年上半期のマイクロコンピュータ市場での売上げ実績で,Apple社に抜かれトップの座を明け渡し注目を浴びていた同社の新製品だけに、その伝播速度には並ならぬものがあったようだ.
 IBM-PC ATは従来のIBM-PCで採用されていた8088との互換性を持たせつつ,一段と機能を強化したマイクロプロセッサ(Intel80286)を搭載したIBM-PCラインの最上位機種であり,OSにはXENIXを採用した,ハイエンドのビジネス用パーソナルコンピュータである.
 IBM-PCの上位機種の噂は既に数ヶ月-前からささやかれており,その仕様についても様々な憶測がなされていたが,今回の発表でその解答が得られたことになる.
 今回の発表で最も注目されるのは、OSにXENIXを採用した点と,ネットワーク(LAN)のハードおよびソフトを同時発表した点であろう.
 XENIXは御存じのように,UNIXシステムIIIをもとに米マイクロソフト社が拡張を加えたものである.IBMがXENIXの採用に踏み切ったのは,将来発表されるであろう32bitパーソナルコンピュータのことを見越してのことであると思われる。つまり,AT(XENIX)上で開発したアプリケーションを,32bitのマシン上で使用することが可能になるのである.
 さて,IBMは既にいくつかのネットワークに関するコンセプトの発表を行っているが,今回のAT用ネットワーク(商品名IBM-PCネットワーク)の仕様も,それらの基本に沿ったものとなっている.これにより同時に32のセッションまでサポートすることができるようになる.
 このようにIBM-PC ATは単に16bitのパーソナルコンピュータというのではなく、IBMの今後の開発・販売戦略の先鋒となるマシンということができる.
 IBM-PCはIBMが売上トップの座を明け渡してしまった原因のひとつ(もうひとつはPCjrの不振にある)と言われているが,各方面で様々な利用がされている.
 たとえば,いま最も注目されている「人工知能」の分野ではTeknowlege社のM.IやSRI社のSeries-PCなどといったソフトウェアが発表され,注目されている.
 またPersonal CAD Systems社のCADPLAN,CADDRAFTなどは,その作画能力を飛躍的に高めるCAD用のソフトウェアであり,ビジネス用の高機能作図ソフトとしてプレゼンテーション資料の作成等に利用されている。
 IBM-PC ATも今後,これらの分野や開発機関等に続々と導入されていくことだろう.何よりもXENIXを採用したことによって,継続的な研究開発に使用できるようになった点は想像以上に大きい.
 メインフレーム市場において,既に標準となり,不動の地位を築いたIBMマシンのアーキテクチャは、パーソナルコンピュータ市場においても標準となってゆくことになるのであろうか?いましばらく目の離せない日々が続きそうである.
大熊正美
 36年後に読むと私の知っている歴史とは違う世界の話を読んでいるような気分になった。XENIXは見たこと(動いている機械を見たこと)も触ったこと(実際に操作したこと)もない。

ASCII1984(10)p126マイコンクラブ_W520.jpg
札幌のクラブ。会員8名だが、こういう小さい珍しい活動もASCIIは紹介していた。

ASCII1984(10)p128GaAs_W494.png
ガリウム砒素半導体を使うと5年後にはコンピュータの速度が100倍になるとの記事だが1989年に100倍にはなってなかったはずだ。パソコンでいえば1984年は8086が8MHz程度で走っていたが1989年のCPUが800MHzでは走ってなかったはずだ。

「太陽系天体の位置を推定する新しい方程式」なんだかよく分からないからスクラップしておく。
ASCII1984(10)p129太陽系方程式_W520.jpg
ASCII1984(10)p129太陽系方程式_W1413.jpg
いつか分かる日が来るのだろうか。否、その前に死んでしまうだろう。Somedya never comes だ。CCRの歌で「サムデイ ネバー カムズ」があるが、ずっと「いつかなんて来ない。つまり、いつか分かる日なんか来ない」だと思っていたが、googleで歌詞和訳のサイトを見ると「いつか分かる日が来る」になっている。そうなの?

ASCII1984(10)p132新素粒子_W384.jpg
ゼタ粒子なんて素粒子はない。これも勇み足の新発見だった。

他に勇み足の発表としては
★重力波の存在の実証? https://cooblog.blog.ss-blog.jp/2020-01-01
★トップクォーク https://cooblog.blog.ss-blog.jp/2020-04-21
がある。ASCIIは科学の専門誌ではないせいか、こういった後からそれは間違いだったという記事を見つけることができるので有用である。

ビジネスマンの8割がパソコン・ワープロを使用している?36年前そうだった?自分の身の回りはそうではなかったはずだ。
ASCII1984(10)p129利用80%_W520.jpg
よく読むと「ビジネスショウ」に来た客のアンケート結果だとのこと。それなら、そうだろう。会社員でビジネスショウに行く人なんて少数だ。ビジネスマン≠会社員だから自分の身の回りにはパソコン・ワープロを使う人が少数だったということ。

ASCII1984(10)p130LD_W384.jpg
ASCII1984(10)p133LD_W520.jpg
ASCII1984(10)p133LD_W868.jpg
LDプレーヤでCDも再生できるようになった。

書き込み可能な光ディスクの記事。
ASCII1984(10)p133光ディスク_W520.jpg
ASCII1984(10)p133光ディスク_W1081.jpg
TQ2300Fが価格350万円で月産200台。TQ2400Fが価格85万円で月産500台。

ASCII1984(10)p130キャプテン_W384.jpg
残念ながら家庭に入ってこなかったキャプテンシステム。利用者端末VTX2000が22万円前後で、当該年度2000台の販売見込みとのこと。これでは使っていた家庭を知らなかったとしても不思議ではない。
36年前の製品で生き残るものが少なかったということが実感できる記事だ。

ASCII1984(10)p132韓国_W384.jpg
韓国というキーワードに反応してしまった。36年前は韓国ではノックダウン生産するだけでもニュース記事になった。ウサギとカメを連想する。技術を大切にして努力しなかった日本は韓国に後れを取ってしまった。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。