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チャレンジャー事故他(月刊ASCII 1986年3月号2 [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCIIからチャレンジャー事故の記事他をスクラップする。

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1986年1月28日にあったスペースシャトルチャレンジャー号の爆発事故は衝撃的だった。事故を知ってかなり、ショックだった。
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巻末の「FROM THE EDITORIAL OFFICE」にもコメントがあった。記事をスクラップする。
システムへの過度の自信が生んだ? スペースシャトル爆発事故
 KSCのラウンチ・コントロールルームには,いつもと同じように緊張が溢れていた.カウントダウンは順調に行われ,すでに7名の搭乗員は,シャトルのコックピットでリフトオフの瞬間を待っていた.
 システムをチェックする5台のコンピュータからは何の警告もなく、全てはいつもの通りに手際良く進められていた.
 この時,その後に続く大惨事のことを、一体誰が予想できたろうか.過去24回のミッションがそうだったように,3000トンを越える推力によって,総重量2000トンの機体は,発射から8分後には高度400kmの地球周回軌道に乗るはずであった.
 しかし,フロリダの抜けるような青空に向かって舞い上がったスペースシャトル「チャレンジャー」は,その1分12秒後に空中爆発を起こし、火の玉となって海上に散った.
 搭乗員7名全員死亡という,宇宙開発史上最大の惨事は,全世界に大きな衝撃を与えた.
 昨年のジャンボジェットの墜落に続いて,また一つ安全神話が崩壊してしまったのである.3年前に会ったある宇宙飛行士は、「シャトルに乗り込むとホッとするんだ.絶対に安全だから、コンピュータという強い味方もいるし,何より交通事故の心配がないからね.家から基地に向かう車ではそうはいかない.」と言って笑った.
 たしかに,シャトルには、安全を確保するための,さまざまな機構が採用されており,安全性も確実性も他のどんな輸送機関より格段に優れていると言われてきた,とくに,機体に搭載された5台のコンピュータは,あらゆる異常をキャッチするはずであった.事実,これまでにも何度か異常を発見し,不測の事態を回避してきた.
 しかし,今回の事故では,何の警告も発しなかったという.本稿を執筆している時点では、事故の原因については何も判っていないが,過去数回の打ち上げの後,軽量化のために警報装置の一部が,取り外されていた疑いもあるらしい.もし,それが本当だとしたら,宇宙飛行士の心の寄りどころとも言うべき味方を取り上げてしまっていた事になる.システムへの過度の自信は,安全追求にとって最大の敵だと思うのだが.
大熊正美

事故原因は、右側固体燃料補助ロケット(Solid Rocket Booster, SRB)の密閉用Oリングが発進時に破損したため(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E5%8F%B7%E7%88%86%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85)だった。技術者は欠陥についてNASAに報告していたが、NASAが対応しなかった。大規模な事故にしばしばみられるのはこのような下から危険性について報告を上げているのに政策決定者側がそれに対応しないということである。未だに、「想定外」として言い訳している政策決定者がいるが、技術者は政治力が無い者がほとんどなので、経済を第一に考える政策決定者側に技術者の提言、忠告が聞き入れられずに悪い方に向かって進んでいく。これからも「想定外」として言い訳される事故があるだろうが、老い先が短い私はもうあきらめていてどうでもいいことだ。

ASCII1986(03)b14宇宙飛行士医学検査_W520.jpg
日本人宇宙飛行士初のスペースシャトル搭乗者はチャレンジャー事故の影響で1992年(平成4年)に毛利衛さんであった。

ASCII1986(03)b10今でいうテレワークか_W520.jpg
「家庭で一般事務を行う時代に」の記事であるが、これは今でいうテレワークのはしり。35年後にやっとそれもコロナ禍で在宅勤務が広がった。おそらく、コロナが収束しても元通りにはならず在宅勤務が続いていくだろう。

ASCII1986(03)b06盗難車チェックにポケコン_W520.jpg
「盗難車チェックにポケコン利用」徳島県警の徳島西署の取り組み。35年前は警察署が自前で予算を使って、自前でデータを入力して頑張っていた。今はどうしているのか。タブレットかスマホのような端末で写真を撮ってすぐに事件に関係する車両かどうか分かるようなシステムができているのだろうか。




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