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広告その2(月刊ASCII 1984年6月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

前回に続いて広告の中でさらにスクラップしておくべきだと判断したものをここに置く。

表紙見返しからPC-100とPC-9801Fを広告文を読めるようにした。
ASCII1984(06)scan01PC-100W586.jpg
PC-100はフロッピー内蔵でMS-DOS(Ver.2.01)、ワープロJS-WORD、表計算ソフト(36年前は簡易言語と呼んでいた)MUTIPLANがバンドルされているのが売り。ディスプレイを縦に置いて先進的な使用法。
ASCII1984(06)scan02PC-9801FW589.jpg
2機種のうち勝利したのはPC-9801F。フロッピー2台内蔵のPC-100が448,000円、PC-9801Fが398,000円。だがPC-9801FにはDisk Basicがバンドルしているのみ。違法コピー可能な市販ソフトの多さで差が付いたのか。36年前既に既に違法コピーソフトが蔓延していたか?記憶では違法コピーはPC-9801VMの登場のころが花盛りだった。

フロッピーディスクの規格対決。
ASCII1984(06)scan20ナショナル3インチFDD_W520.jpg
ASCII1984(06)scan21SONY35FD_W520.jpg
勝利したのはSONYの3.5インチ。勝った方はキャッチフレーズのみで広告文がない。

別に勝負しているわけではないが同じようなコンセプトの広告。
ASCII1984(06)scan31ラジオ会館2W520.jpg
ASCII1984(06)scan32九十九WB520.jpg
なぜ、女子をアピールする?36年前の感覚が思い出せない。

ワープロ2製品。これも別に対決しているわけではない。36年前の価格の相場が分かればという思い。
ASCII1984(06)scan09即戦力W520.jpg
ASCII1984(06)scan11文筆漢字サブルーチンW520.jpg
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ついでに高額な「株価チャート」はともかくとして「漢字サブルーチン」が気になった。一体何だったんだろうか。
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音楽系はYAMAHAの独擅場。
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パイオニアのレーザーディスクとMSXの写真を切り取る。
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ポニカの広告から気になったゲームを切り出す。
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36年前からメディアミックスがあった。著名な作品のゲーム化がされていた。

最後はWindowsの広告から。
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広告文から引用する。
MICROSOFT WINDOWSはMS-DOSTM2.0の延長上に位置づけられ、最も進んだパーソナルコンピュータの操作環境を提供するものです。MS-DOSにWINDOWSを加えることによって、マルチウィンドウ、グラフィックスなどの機能が追加拡張され、複数のアプリケーション・ソフトウェアが、一つのスクリーン上でデータ交換しながら次々と実行できるようになります。さらにWINDOWSを採用しているパーソナルコンピュータであれば、ハードウェアの違いを気にせずにアプリケーション・ソフトウェアを自由に組み合わせて使用することができます。MICROSOFT WINDOWSはインテグレーテッド・ソフトウェア環境を、パーソナルコンピュータに提供する―――すなわちパーソナルワークステーションを実現するためのソフトウェアです。
これが売りだった。しかし、動くということと使い物になるということは違うのだ。
ASCII1984(06)scan16WindowsアーキテクチャW781.jpg
さらに説明を引用する。
スクトップイメージのマルチウィンドウとインテグレーテッド・ソフトウェア
MICROSOFT WINDOWSはパーソナルコンピュータの同一スクリーン上に、複数のアプリケーション・ソフトウェアを分割表示します。ユーザーはそれぞれのプログラムをスクリーン上で同時に参照しながら、順次実行することができます。またプログラムを終了させない限り、各プログラムに対するウィンドウ、アイコンは常にアクティブです。
自動タイリング(画面分割):自動タイリング方式を採用しており、ウィンドウをオープンすると自動的にスクリーンが分割され、各アプリケーション・ソフトウェアが表示されます。その後各ウィンドウの位置、サイズは自由に変更することができます。この方式により、全画面を無駄なく使うことができ、ウィンドウをオープンするごとに位置やサイズをいちいち考える必要はありません。
アプリケーション・ソフトウェアはすべてのハードウェアに対してコンパチブル
MICROSOFT WINDOWSは、特定のハードウェアのために開発されているわけではありません。WINDOWSがMS-DOSに組み込まれているパーソナルコンピュータであれば、WINDOWS用のアプリケーション・ソフトウェアはすべてそのまま動かすことができます。ユーザーは特定のアプリケーション・ソフトウェアがハードウェアの違いによって使えなくなる、ということを考える必要はありません。
コンポ感覚で使えるインテグレーテッド・ソフトウェア
MICROSOFT WINDOWSはインテグレーテッド・ソフトウェアのためのオペレーティング・システムです。アプリケーション・ソフトウェアを含んだ統合ソフトウェア・パッケージではないので、ユーザーは自分の業務に合わせたアプリケーション・ソフトウェアをステレオ・コンポ感覚で自由に選んで使うことができます。また各々のプログラム間でデータ交換が行え、例えばマルチプランのデータをワープロソフトに受けわたして、報告書を作成することができます。
ANSI標準グラフィック・インターフェースをサポート
MICROSOFT WINDOWSは強力なグラフィック機能を提供するGraphics Device Interface(GDI)を備えています。ビットマップグラフィックディスプレイ、プリンタ、プロッタ等の出力装置に対するグラフィック出力は、ハードウェアが異なっても共通のコマンドで行うことができます。アプリケーション側もハードウェアの違いを気にしてグラフィック命令を出す必要はありません。ビジネス・グラフや緻密なグラフィックスなどをスクリーンに表示したり、プリントアウトする場合に、GDIは威力を発揮します。
簡単な操作をスピーディーに行うマウスとアイコン(表示シンボル)
マウスでアイコンをポイントするだけで、プログラムの切換えやメニュー選択などをすばやく行うことができ、仕事の効率化がはかれます。アイコンはどなたでも簡単にプログラムを実行できるように考えられた表示シンボルです。マウスやアイコンはWINDOWSを使いやすくするために欠かせない、パーソナルワークステーションの必需品です。
安価なシステムで使えるWINDOWS
MICROSOFT WINDOWSはMS-DOSマシンで使うことができます。高価なハードディスクは必ずしも必要としないため、ほとんどの16ビットパーソナルコンピュータで使用可能です。
WINDOWSを動作するために必要なハードウェア
●CPU:8086/8088(8MHz)
●256Kバイト以上のRAM
●ビットマップグラフィックディスプレイ・マウス
●フロッピィディスクドライブ2台(360Kバイト)
最後の部分。互換性を売りにしている部分。いやいや。これならPC-9801が天下を取ることはなかったでしょう。何を言っているんだか。広告文とはこんなもんだ。36年後の後出しジャンケンだが、この広告は嘘はついていない。使い物にならない製品を売っているが、繰り返すが嘘は言っていない。広告を見て買うことの危険さをこの広告を示している。今でもこれに類する広告があるので要注意である。これを読んで学習しておく。

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