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日立MB-S1(月刊ASCII 1984年8月号8)LOAD TEST [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

遅れてきた究極の8ビットマシンの日立 MB-S1のLOAD TEST
ASCII1984(08)d203MB-S1_W520.jpg
扉の文をスクラップする。
ASCII1984(08)d203MB-S1_冒頭W520.jpg
8086を使ったPC-9801程度のマシンなんて8ビットでできるわい。という思いを感じた機械だった。
以下図表写真とスクラップする。
ASCII1984(08)d204MB-S1_三面図W520.jpg
下にあるコピー機能。36年前他の機械であったかな?取り敢えず気になったのでスクラップする。
ASCII1984(08)d204MB-S1_写真1W320.jpg
ASCII1984(08)d205MB-S1_システム構成図W1079.jpg
ASCII1984(08)d206MB-S1_カスタムIC_W320.jpg
PC-9801と同様にカスタムLSIとか使えば8086と6809のCPUの差をなくできる。
ASCII1984(08)d206MB-S1_図1_W715.jpg
ASCII1984(08)d207MB-S1_図2物理的メモリ空間W733.jpg
PC-9801のMS-DOSだって640Kbyteまでしか使えず、バンク切り替えとかEMSでなんとかしていた。それなら8ビットだってできるということ。
ASCII1984(08)d208MB-S1_写真W365.jpg
ASCII1984(08)d208MB-S1_図3メモリマップW739.jpg
ASCII1984(08)d209MB-S1_図4メモリ識別W722.jpg
ASCII1984(08)d209MB-S1_図5メモリ割り当てW1098.jpg
ASCII1984(08)d209MB-S1_図6メモリ情報W346.jpg
ASCII1984(08)d211MB-S1_図1機械語W707.jpg
ASCII1984(08)d216MB-S1_総合評価W520.jpg
記事本文を引用する。
 MC6809.このマイクロプロセッサはモトローラが1978年にリリースした8ビットCPU(モトローラではMPU:Main Processing Unitと呼んでいる)であるMC6800とのアッパーコンパチビリティーを持ち,オブジェクトの任意配置を可能とするポジションインデペンデントプログラミング,プログラムの相互干渉を回避し,ルーチンの共有化,再帰を可能にするリエントラントプログラムなど,これまでの8bitCPUには見られなかった多くの特徴を備えた強力な8ビットCPUである。こういった特性をもつCPUだけに,"C"言語や"PASCAL”などのアルゴル系の構造化言語を最も得意とするものである.
 リリースされた当時は、究極の8ビットCPUと呼ばれていたと記憶しているMC6809を搭載した,国産初のパーソナルコンピニュータはベーシックマスターレベルIII(MB6890)である,68系のユーザーにとっては待ちに待った一台だったが,蓄積されたソフトウェアの量が少なくユーザーに浸透するまでには時間がかかった。そして,1984年4月にMC68B09を搭載したMB-S1が発売された。ベーシックマスターシリーズで得た多くのノウハウを基に,周辺装置を専用のカスタムICでガードしている.「ハードウェア的には,究極の8ビットパーソナルコンピュータと呼ぶことができるだろう.
 S1の最大の特徴は、カスタムLSIを多用したハードウェアにある.これらのカスタムLSIの開発思想は、スループットを落とすことなく、機能を向上させるという大前提のもとに設計されている。そして,この条件を顕著に表しているのがMMU(メモリ・マネジメント・ユニット)である,6809CPU用MMU(MC6829)はモトローラから発売されているが,S1ではスループットを向上させるためにわざわざカスタマイズしたオリジナルMMUを搭載している.8bitCPUの場合は、16bitのアドレッシングレンジ(64KByte)であるため,64KByte以上のメモリを必要とする用途には特殊な方法(バンクなど)以外では対応できない.バンク方式によるメモリの拡大は、比較的簡単なハードウェアで実現できるという反面,メモリのアクセスにバンク切り換えの処理やデータ受け渡し処理が入り,ある程度の処理スピード低下は避けられない.S1ではこれらの問題を回避しつつ,メモリ空間を拡大するため、ページングによる方法で最大1MByteのメモリ空間を実現している.1MByteのメモリ空間は、16bitCPU8086のメモリ空間と等しいものであり、大型のプログラムにも対応することが可能である。
 MMUを始めとする多数のカスタムLSIの使用は,開発コストや期間,さらには,発売するマシンが売れなかった場合のマシンに対するリスクなど,日立にとっては大きな冒険と言えるだろう、ネーミングも従来のベーシックマスターを使用していないネーミングからくるマシンイメージ自体から変えるためだろう、新製品ラッシュの続く現在は,本当に優れたマシン以外には生き残れないのが現状だろう。そして、生き残るためのマシンにするには、メーカーのバックアップやサポートが重要なファクタになるレベルIIIのソフトウェアを継承することはできるが,やはりS1専用の優れたソフトウェアの発売が期待される.特に,これまで8bitマシンで使うことが困難であった”C”などの高級言語,さらにそれらのアプリケーションをサポートするOSが発売されることを期待したい、そして、それらのソフトウェアが提供された時、メーカーの期待に応えなければならないのがユーザーである、優れたハードウェア環境を提供するS1だけに,8bitマシンの領域を越えた広範囲な分野への対応が可能だろう。
 結局のところどんな良いハードウェアでも「コンピュータ、ソフトなければただの箱」だ。MB-S1は残念マシンとして消えてしまった。売れに売れたPC-9801は16ビットという言葉が魅力だったし、ソフトも沢山あった。ソフトを作って商売するには売れた機械相手に作らねばならない。機械が良い悪いは商売で作るソフト制作者には関係ない。作ったソフトが沢山売れるかどうかだった。ソフトが貧弱な機械は消え去るのみだった。
ハードウェアの良し悪しにこだわるのはマニアだけだった。
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