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ワードプロセッサ(月刊ASCII 1984年7月号4)特集 [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

月刊ASCII 1984年7月号の特集はワードプロセッサだった。
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冒頭の記事にあるように16ビットパソコンを買ってもどうせワープロにしか使わないのなら、プリンタが付いてフロッピーも付いている日本語ワードプロセッサを買った方がいいということだった。ただ36年前は、個人がそこまでしてワープロを使わねばならないという時代ではなかった。個人が買うのはもう少し後だった。

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用語の解説も必要だった。

続いて各機種の説明。
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エプソンのHC-88タッチ16、定価298,000円。
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印字見本。36年前はこれで十分な品質だった。プリンタで打ち出した文書というだけで価値があった。

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効率的な入力方法の提案が各種提示された。これは、タッチ16という方式。
当時は入力方法の改善が求められていた。しかし、36年後は現在の携帯入力方法が使い物になっている。不自由な入力方法でも人間には対応能力があるので構わないということだ。そう考えると、36年前のこのような努力はあだ花のようなものだった。。

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キャノワードミニ、298,000円

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36年前液晶は貴重だった。だから1行しか表示できない製品が発売された。冷静に考えるとこのような表示文字が少ない環境では入力がポチポチ入力でも良かった時代に高速なキー入力方法がどれだけ有用となるのか疑問だった。

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印字見本。

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シャープの書院WD-500。定価330,000円。

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漢字32ドットの印字は、美しい。24ドットと32ドットではかなりの差がある。こんなところにもシャープのこだわりを感じる。そのシャープがダメになったとは。

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(株)日本デジタル研究所の文作 HANDY、398,000円。こんな会社もあったのか。

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日本電気のPWD-100。定価252,500円
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へんてこりんなキーボード。これに慣れるのには時間がかかるし、これがなくなったら熟練したキータッチが無駄になる。36年後の後出しジャンケンならこう指摘できるのだが、当時はこんなことをしてしまった。

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この印字品位でゴシックを選ぶのはダメだよね。36年後の後出しジャンケンだとはわかってるけど。

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富士通のOASYS Lite。定価220,000円。
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ASCII1984(07)c19OASYS液晶画面_W520.jpg
いや、この液晶画面はダメだろう。

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印字見本。

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比較表。

最後に編集部のまとめを引用する。
これからのワードプロセッサ
1983年度のOA機器の中で,ワードプロセッサの売上はトップに立っています.まさに猫も杓子もといった感じですが,パーソナルまたはポータブルと呼ばれるワードプロセッサの場合は、まだ成長期の過程にあると言えます.これまでは,小さなボディにいかに多くの機能を集約するかが中心となってきましたが,これからは,それらの機能を生かすために如何に使い易くするかが中心となるでしょう。
キーボードは、JIS配列が中心を占めていますが,JIS配列自体がワープロ用のキーボードとして適していない点が多くあります.かなの入力にしても,配列にしても余り適切とは言えません.そして,使い易さ,入力のし易さに大きな影響を与えるのもキーボードなのです.
現在,ワードプロセッサの互換性を確保するため,日本事務機械工業会を中心として,ワープロの統一化が進行しています.
かな漢字変換・ローマ字漢字変換キーボード,ワープロ用語,フロッピーディスクフォーマットの基本形式,ワープロ間の文書通信などが規格化されようとしています.また,全文字配列キーボードや24ドット字体などは既にJIS規格化されています.これらのワープロに対する規格化は,今年の末から来年にかけてさらに活動が盛んになるでしょう.
既にワープロを使用してるユーザーは,現在のワードプロセッサに対して様々な不満を持っており,こうした不満を持つ多くのユーザーの声や働き掛けによって,統一化が進められています.規格統一された機能を持って登場するワープロは,さらに使い易く、幅広い適応性を持ったワープロとなるでしょう.
編集部
やはり、入力方法に重きを置いている。編集部は36年後のスマホでの入力を見てどう思っているだろうか。




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