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ポインティングディバイス(月刊ASCII 1984年6月号5)特集 [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

この号の特集、ポインティングディバイスの記事をスクラップする。
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トップページにはトラックボールの写真が掲載されている。昔、トラックボールの「和尚さん」という製品を使ったことがあった。膝の上で使えたのでパソコンラックが狭く、マウスを操作するスペースがなかったときに便利だった。

ポインティングディバイスの最初の記事がカーソルキーだった。確かにそうだ。
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カーソルディスク?パッドを押すとスイッチが入るようだ。IBM ThinkPadのトラックポイントもこれに該当するみたいだ。
タッチスクリーンは今スマホの標準デバイスとなった。
ライトペンは今はタッチペンに変化したか。

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デジタイザ・タブレットは36年前既に使われていたのか。そうすると、36年経ってもあまり進化していない。新規のアイデアはなかなか出てこない。
マウスもわざわざ解説する必要があるのか疑問だが、これが36年前のパソコン雑誌の姿だ。

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最後はトラックボールとジョイスティック。36年前からずっと使われ続けている。古典的なデバイスになった。

記事の最後の部分を引用する。36年前に未来をどう予測していたのか参考になる。
ポインティングデバイスの将来
 ここまで,各種のポインティングデバイスを紹介してきたが,将来はどうなるであろうか?
 おそらく革命的な物の登場は期待できず,現在のハードやソフトを改良したものが主流になろう。
 まず,フラットパネルディスプレイはCRTよりもっと技術的に進んだタッチスクリーンかタッチパッドを効果的に使えるようになるだろう。
 手で動かすポインティングデバイスは身障者用に開発される特殊なツールをのぞけば、主導的立場を温存していくことであろう。
 現在さかんに研究され注目されそうな音声認識システムはどうであろうか. 音声認識システムはユーザーが発声すると同時にその単語のある場所に移動させるような芸当はできるが,やはり全般的に考えると手動のものにくらべて反応が遅く,操作も難しくなるだろう。
 では最も直接的な方法、つまり、目で見た・場所をそのまま入力する方法はどうだろう?
 単純なアイトラッキング・システムは虹彩の一番外側の動きをセンスするが,正確さに欠けるのでスクリーン上でのポインティングには向いていないだろう。もっと複雑で正確な装置を求めるとしたら、コンタクトレンズに直接結合されるものを使うしかないが,あまり気持ちが良いものではない、さらに,目の動きはゆっくりであったり急激にシフトしたりと規定できないものなので,効果の程は疑問である。
 ポインティングデバイスの良し悪しはコンピュータの使いやすさを大きく左右するもので,慎重に選ぶ必要がある.しかも,いくつも試してみることができるような幸運にはなかなか恵まれないので,ますます迷ってしまうことになる。
 現時点,そしてある程度の将来においてはどうやらマウスが主流になりそうである。マウスは汎用性,応答性,簡便性,経済性等すべてに優れ、バランスも良いものだ。また,どうしてもマウスは好きになれないという「ねずみ嫌い」用にも(もっとも,たいていは一度使えば好きになるのだが)、マウスと同様な操作のできるタッチパッドなどが開発されつつある。即ち,相対動作をセンスでき、ボタンの役割を果たす部分をもつようなものだ。 コンピュータが高機能化し、より複雑なソフトウェアが出てくるようになると,有効につかえるポインティングデバイスに対する必要性はさらに高まるだろうそして将来は多くの人間がマウスと付き合うことになるのはまずまちがいないだろう.
うん、見事に予想が当たった。それも36年前の予想が通用している。記事執筆者が有能なのか、36年前の技術者が優秀すぎてそれ以降の技術者が太刀打ちできなかったのか。
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