外部デバイス・業界ニュース他（月刊ASCII 1985年10月号3）

ASCII EXPRESS から外部デバイス・業界ニュース他の記事をスクラップする。


ソニーだけではなく、日電も3.5インチのFDD（いわゆる2HD相当）を発売した。価格は65,000円。販売台数は年間20万台を計画していた。
3.5インチ2HDは日本と米国のIBM PCでは容量が違って日本の2HDが1.2Mで米国の2HDが1.44MBだった。


まだバブルディスクが新発売されていた。日立が発売したものは0.25,0.5,1.2Mbyteの３種でサンプル価格が16万～26万円。高い。

35年前の日本は半導体の基礎技術開発に力を入れていた。


脚注部分

*1 半導体結晶を製造する場合,基板の結晶面上に種々の組成からなる結晶薄膜を成長させること.
*2 ガリウム、砒素, アルミニウムなどの元素を,高真空中で蒸発させ,結晶をエ ピタキシャル成長させ、必要な組成の半導体を製作する方法.
*3 溶融させた原料から結晶を成長させて半導体を作る方法.
*4 半導体に特性を持たせるための不純物を付加,混入す ること
*5 ハイブリッドICは, セラミックやガラスなどの基板上に受動素子および配線部を形成し,その上に能動素子としてチップトランジスタやチップ状の受動素子などを付 加したもの高抵抗,大容量が容易に得られる,回路素子の精度が高い,周波数特性が良く,大電力が扱える, などの特長を持ち,ビデオ回路,テレビなどに多く用いられている

35年前は日本のモノづくりの技術は世界のトップランナーとして将来も続いていくと思っていた。韓国、中国に価格競争で負けるのはしょうがないが、基礎技術もパッとしなくなるとは思っていなかった。すぐに利益を生まないからといって基礎技術をないがしろにすると価格競争するしかなくモノ作りは衰退していくということを証明したのがこの35年間の歴史だった。


IBM PCのTIチップに欠陥という記事だが、きちんとした対応（無償交換）が大事だった。
これから先もインテルのペンティアムのバグとかがあったが、インテルは初期対応に失敗して大変な目にあった。

dBASE III のアシュトンテイト関係


小林英愛氏は1948年（昭和23年）生まれの札幌市出身だった。
若くして亡くなられた。
＞　小林氏は1948年札幌市生まれ。慶応義塾大学経済学部・ニューヨーク大学工科大学院コンピュータシステム学科卒。米IBM、CSKを経て、日本SE（株）を設立。社団法人日本パーソナルコンピュータソフトウエア協会の初代会長、ネクストウエアの会長ほか、多数の会社の代表取締役も務めた。


そうだった。ソフマップは35年前ソフトのレンタルをしていた。
当時、ソフトのレンタルショップが雨後の筍のごとく登場していた。酷いとこになるとコピーしたソフトをレンタルする店まであった。マニュアルもコピーを製本したものだった。
その後の歴史を俯瞰する中国がコピー天国となって、知人たちと中国を馬鹿にしていたが、ちょっと前までは日本が中国と同じようなことをしていたのだと反省をした。


警察学校に「コンピュータ講座」だそうだ。警察がOA化されたのはずっと後で公用パソコン不足のため私物パソコンを職場に持ちこみ業務をしていたが、私物パソコンがウイルスに犯され捜査情報が外部に漏れる事件を引き起こした。宮崎県警察はパソコンやソフトを購入する予算措置をきちんとしていたのだろうか。当時、税金をそこに投入することを県議会は認めていたのだろうか。疑問だ。


うん？パソコン業界は不況でもVAX8600はミニコンだからDECは好調だったのだろうか。


マイクロソフトも好調。この後Windowsで絶頂期を迎えた。

「シリコンバレーに広まる麻薬汚染」

能力のない凡人の私は「この薬を使うと、バグのないコードを10倍速で書ける」と言われると心が動くかもしれないと思っていた。優秀な人が１晩で書けるコードを私は3カ月かかると能力が100倍違うと嘆いたら知人が「100倍の時間をかけて書けるのなら凄い。凡人は結局書けないのだ。」と言われ、100倍の時間を掛ければ書けると思っていた自分の思い上がりを恥ずかしく思った。


35年前の中国は魅力的な市場だった。しかし、中国だ。中国は、見事に世界を食い散らかした。35年後にトランプが怒っても無駄だ。中国は２枚も3枚も上手なのだ。