パソコン雑誌を捨てる（月刊 ASCII 1983年6月号3）EXPRESS 1

【月刊　ASCII 1983. 6 ASCII EXPRESS 1】

ASCII EXPRESSからスクラップする。

「天気予測にパーソナルコンピュータ時代到来」と言っても別に天気予報プログラムがあるわけではない。ひまわり画像を受信して画像を見ることができるというもの。

今ではこのような気象衛星の画像は、個人がスマホでも当たり前に見ることができる画像だが、36年前でも個人がパソコンで画像を見ることができたとは驚きだ。

しかし、そのシステムは
１　パラボラアンテナと受信機
２　インタフェース
３　パソコン（SM-10）システム
４　記録装置（オーディオカセット）
５　プリンタ
６　専用プログラム
で250万円弱とのこと。
今はスマホで見れるようになったが、36年もかかったというべきか、36年で見れるようにとなったというべきか。

VHDは残念ながら負けた方のビデオディスク規格。接触式というマイナス点が消費者側のイメージダウンを誘い非接触式のレーザーディスクに負けてしまった。


記事で紹介された製品は、松下電器のDP-500(129,800円)、DP-850(149,800円)、三洋電気のVDS-09(148,000円)だった。36年前のAV機器はかなり高かった。経済が成長するときは、このような金額の出費を厭わない消費者がいたのだ。

磁気バブルメモリではない方式のメモリで磁気バブルメモリよりも大容量だというが、これを目にしたことはなかった。コンピュータ業界は技術開発が盛んで色々な技術が発表されたが、生き残ったものはごくわずかだった。


CD-R, CD-RW, DVD-R等々の原型がこのときできていた。これらを使うというシーンは当時全く想像できなかった。まあ、フロッピーディスクもハードディスクも購入していなかった時代だから仕方がない。