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パソコン雑誌を捨てる(月刊 ASCII 1983年2月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

資源ごみに出す前に、読み返してみた。

【月刊 ASCII 1983. 2 ASCII EXPRESS】


ASCII1983(2)01プログラムは著作物w520.png
当時は、プログラムが著作権で保護されるか否かはっきりしていなかった。今から思えば(36年後の後出しジャンケン視点からみれば)、「そこから?」だが、前号では 【月刊 ASCII 1983. 1 記事】】マイクロソフトがN-BASICのソースコードを書籍化した秀和システムトレーディング社を告訴していた。今回のはROMをデッドコピーしたというとんでもない行為なのだが司法の判断が必要だった。互いの言い分を引用する。
原告がタイトー、被告がアイ・エヌ・ジ・エンタープライゼズ。
裁判に当たって,タイトーは以下のように訴えた。 ①機械語に直されたプログラム(アセンブリ語)は電気信号の形でROMに記憶されている.②アセンブリ語によるプログラムの作成は電子工学等の基礎知識を前提とする論理思考を必要とし,またその結果は作成者により異なるものが存在するため,作成者の創作的思考による学術的思想を表わし,同時に第三者に伝達可能であることからアセンブリ語は言語と同一の機能を持つ.③従ってスペース・インベーダー・パートIIのアセンブリ語プログラムは学術の範囲に属する著作物である.④アセンブリ語から機械語(オブジェクト) プログラムに変換することは,複製にあたる.従ってROMの内容をコピーすることはプログラムの複製物の複製であり,何等創作的意味を持たない.⑤従って被告らの行った行為は,著作権法に於ける複製権の侵害であり,損害賠償を求める. これに対しアイ・エヌ・ジ・エンタープライゼズは,以下のように反論した. ①プログラム(アセンブリ語)は人間に理解できるものではなく,作成者の客観的思想は表現しえず,また著作権法に,コンピュータのプログラムは著作物として例示されていないから,プログラムを著作物ということはできない.②ゲームマシン内のROMに他のゲームマシンのプログラムをうつす場合,作成者の許諾を得ないのが業界の通例であり,許諾が必要とは知らなかった
今から見れば被告の反論はとんでもない論で、原告の意見は「そこから言わねばならんのか」というべきものだけれどこれも36年後の後出しジャンケン感想になってしまう。
とにかく、昔の日本は中国と同じようなコピー天国だった。

ASCII1983(2)02初音ミクはまだまだ先だw520.png
音声合成技術は電電公社(現NTT)の電気通信研究所の研究課題だった。それから20年経って、ヤマハのVOCALOID発表が2003年、クリプトンの初音ミクが2007年だから道のりは遠かったのか。今の子たちは物心付いた時からコンピュータが自然に話すことが当たり前なんだと思うと夢のような未来を生きているのだと思う。

ASCII1983(2)03電子メディアによる出版物w520.png
電子書籍は昔から見た気がする。wikiによると
>2010年1月 - アップルが「iPad」発売。俗に「電子書籍元年」と呼ばれる。
だそうだが、それは端末から見た歴史のように思う。昔は、手元に本がない、電子版は心もとなく所有している気分にもなれず否定的だったが、こうして本を廃棄していると「電子書籍最高!」と強烈に支持する。なんたって場所を取らない、捨てる手間がないのが最高。加齢のため所有欲がなくなったのが原因かもしれないが。

ASCII1983(2)04世界最高速w520.png
「2位じゃだめなんですか?」2009年民主党蓮舫議員が事業仕分けで発言したこと。私には、未だに許せない発言だ。中学生の屁理屈レベルの言で知性の低さとともにあの態度は品性の劣悪さを如実に表していた。今だに、民主党を強く支持していたことを深く恥じている。1位を目指してコンピュータを開発してきて、その成果が今の天気予報の正確性に現れている。昔は当たらないのが天気予報ではずれると怒っていたが、今は逆に「雨かぁ。天気予報外れないかな」になっている、はずれると喜び、当たると残念。コンピュータの進歩により思いが逆になるとは予想もできなかった。
記事では792MFLOPSとある。現在の最高速はとググってみれば
TOP 10 Sites for November 2018
Summit - IBM Power System AC922, IBM POWER9 22C 3.07GHz, NVIDIA Volta GV100, Dual-rail Mellanox EDR Infiniband , IBM

2,397,824 Cores で Rmaxが 2,397,824TFlop/s Rpeakが 143,500.0TFlop/s
Rmax?、Rpeak?もうなんだか分かりません。取り敢えず今は単位がメガではなく、ギガ、テラ、ペタ、エクサにまで届いている。えっと約30億倍になるのかな。凄い、凄い、凄すぎる。
日本の「京」は10PFLOPS(ペタ・フロップス)だったそうで、その次の「富岳」は「京」の100倍だそう。この辺の話題はFSCI(サイエンスフォーラム)の「【電脳】コンピュータ・ルーム 」京 終了にコメントがある。

ASCII1983(2)05Z8000でCPMw520.png
OSのインプリメント記事。8086にはMS-DOS, CP/M-86が6800にはUNIXがZ8000にはXENIX,CP/Mか。OSについて昔の記憶をたどってみれば、CPUが何かはわからないが、島津製作所の分析機械にはCP/M-86が載っていた。記憶ではサブディレクトリが1階層しか掘れなかったと思う。

ASCII1983(2)06Aデジカメw520.png
デジカメです。何を見ればいいのか。画素数は400×500で20万画素でいいのかな?
ASCII1983(2)06Bデジカメ主要性能表w520.png


ASCII1983(2)07VTRw520.png
記事は「β・VHS両方式によるVTR開発競争はここ当分、より一層熾烈なものとなると見られ興味深いものとなるだろう」と締められている。確かに興味深い展開を見ることができた。しかし、テープがなくなるのが早かったなあ。

ASCII1983(2)08マイクロロボットw520.png
本体価格が1,090,000円と当時のパソコン及び周辺機の価格と比べそんなに高くないことに感心した。というか、パソコンの方が高かったということか。
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