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パソコン雑誌を捨てる(月刊 ASCII 1982年 下半期1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

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1982年7月号から12月号の表紙は
1982. 7 [ワードプロセッサ]
1982. 8 [通信衛星]
1982. 9 [知的生命体の残した自己増殖型ロボット]
1982.10 [コンピュータはこの世界を造り、支える生命維持装置]
1982.11 [エレクトロニクスは文化を支え、育成する「水」となれるでしょうか]
1982.12 [パーソナルコンピュータによる音の発生]

02ASCII1982(2)裏w520.jpg
裏表紙は 沖 と 富士通 で半々だった。書籍の価格は全号 500円だった。
1982. 7 [沖 if800]
1982. 8 [富士通 MICRO8]
1982. 9 [沖 if800]
1982.10 [富士通 MICRO8]
1982.11 [沖 if800]
1982.12 [富士通 FM-7]

03ASCII1982(2)見開w520.jpg
表紙見開き広告は Apple の独占が破れ、NECが半分を獲得した。
1982. 7 [Apple]
1982. 8 [NEC]
1982. 9 [NEC]
1982.10 [NEC]
1982.11 [Apple]
1982.12 [Apple]

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資源ごみに出す前に、読み返してスクラップを作ってみる。

【月刊 ASCII 1982. 7】


04ASCII1982(7)IBM-PCバグw520.jpg
IBM-PCのバグがあった。0.1÷10=0.001になるという。この種の演算エラーIntelのPentiumでもあった。
ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 ― 第185回
CPU黒歴史 大損失と貴重な教訓を生んだPentiumのバグ
インテルは上手に対応したが、IBMはどうだったか。
引用記事での言い訳2番目「そのような演算が行われる確率は230命令に1回」は言っちゃダメだと思う。

「ハイ、メルセデス」
画期的ではない。37年前に既にあった。
05ASCII1982(7)音声入力自動運転w520.jpg
この写真,自動車にしてはハンドルが見あたらないし,パネルも 何か異様である.ところがこれでレッキとした自動車なのである.しかも人間の言葉を理解し走行することができるというから,そこらを走っている 自動車よりはよほどインテリジェントなのだ. ドライバーは計器盤上にあるマイクロホンに向って操縦を指示すればよい. ハンドルなしでもたちどころに直進,右・左折が思いの ままというわけだ。そのほか,左右の方向指示器の点滅,窓の開閉,クラクション,ワイパー,ラジオのスイッチ操作などは2つの単語の組み合わせで行える. この自動車の会話理解能力は現在のところ350単語,あらかじめ「会話コンピュータにプログラミングされた単語を発音し,キーボー ド上のキーを押せばその通りに動作する。 開発にあたったのはシーメンス社の系列会社コンピュータ・ゲゼルシャフト・コンスタンツ社.アイデアとモデルは、三歳の時自ら小児マヒにかかり,以来25年間身体障害者用の種々の乗用車を計画したハンス・ケンプフ氏が考案したもの. さてこの話のわかる車,まだ販売はされていないようだが,わが国では,車検などの関係もあり,実用化は少々難しいかも知れない.

具体的な会社名、搭載車名がないし、本当に走行したのかも確信を持てないが、37年前に既にあった。しかし、試作品(?)を実用可能レベル、販売レベルまで引き上げるのに37年もかかったということか。技術の進歩は日進月歩、パソコン界では秒針分歩といわれたけれど、応用と実用化という視点では牛歩戦術並、蝸牛の歩み程度だったと実感する。

06ASCII1982(7)MZ2000w520.jpg
07ASCII1982(7)MZ2000記事w520.jpg
シャープではMZ-80Bの姉妹機にあたるMZ-2000を開発,7月 日より発売すると発表した. MZ-80Bと2000との相違点のうち主なものを挙げてみよう. ●グラフィック機能が強化され,オプションのグラフィックボードとメモリを付加することによりグリーン3画面,カラー(外付モ ニタTV)1画面の最大640×200ドットグラフィックが可能となった. ●キー配列は同じで,キートップを標準的なタイプライタ形に変えた. ●外形寸法をコンパクトにおさえた. ●従来の278,000円から218,000円と低価格化を実現した. ●拡張スロットが従来の6個から4個に減った. MZ-80はK,C, K2, B, K2Eとシリーズ化されていたがここで新たに2000とシリーズネームを打ち出してきた.今後,この価格帯の ものはMZ-2XXXとされるらしい. 今後の展望としては,10万円以下のハイパフォーマンス機(1000シリーズ?), 16bitCPUを用いた高性能機などを開発中で市場の動 向をにらみつつ発表してゆくとのことである.
MZ-2000でやっと普通のキートップになった。これ以前のキートップはおもちゃのような感じがして安っぽいイメージだった。シャープといえばカセットテープが使いやすかった。インテリジェント化しており自動的にファイルを探してロードできる賢いものであった。しかし、シャープのMZシリーズ展開は下手くそだったと思う。

【月刊 ASCII 1982. 8】


しつこいほど紹介する「37年前に既にあったんだぞ!」シリーズ。
08ASCII1982(8))諏訪精工舎TV腕時計1w520.jpg
09ASCII1982(8))諏訪精工舎TV腕時計2.仕様書w520.jpg
実現するためには、液晶製造技術が必要だった。諏訪精工舎は5年かかったそうだ。大手の企業より先に開発に成功した、37年前の日本の技術は凄かったんだ。その後、日本企業は物作りを軽視し、儲けは財テクでできるんだと考え技術者をないがしろにしてきた。現在の状況は当然の報いだ。

10ASCII1982(8))スキャナw520.jpg
11ASCII1982(8))リストリーダー仕様書.jpg
37年前にスキャナーは無かったが、OCRはあった。リストリーダーを使って印刷されたプログラムを取り込んでいた。業務用で売れていたのだろうか。ホビーストはこれに計5万円も出せなかったと思う。地道にプログラムを手入力していた。

12ASCII1982(8))MZ-1200w520.jpg
7月号の記事にあったMZ-2000の姉妹機が発売された。

13ASCII1982(8))トミーの16bitキデキィコンぴゅう太w520.jpg
14ASCII1982(8))トミーの16bitキデキィコンぴゅう太仕様書.jpg
まだ16ビットパソコンの主機種が登場していないのにトミーのおもちゃが登場した。キディコンピュータという新しいジャンル。16ビットコンピュータ「ぴゅう太」は59,800円。爆発的に売れても良いと思うけど、使っている人を見たことも聞いたこともない。

極々限られたユーザ向けの製品だと思うのが下記のPC-6001用のミニフロッピーディスク・ユニット。まずは、NECのパソコンの展開は7月号の見開き広告から切り出して

15ASCII1982(8))見開NEC_N5200w520.jpg
N5200 CPUは16ビット μPD8086 (インテルの8086はNECがセカンドソース契約していた)で価格は698,000円。ホビー用とは言えない。

16ASCII1982(8))見開NEC_PC-8800w520.jpg
PC-8801は8ビット CPUはμPD780C-1(Z80-Aコンパチ)4MHzで価格は228,000円。ホビーユースでも良く売れていた。

17ASCII1982(8))見開NEC_PC-8000w520.jpg
PC-8001は8ビット CPUはμPD780C-1(Z80-Aコンパチ)4MHzで価格は168,000円。PC-8801の登場後は買い替えユーザが多く、急速に姿を消した。PC-8801との価格差を考えれば当然。

18ASCII1982(8))見開NEC_PC-6000w520.jpg
PC-6001は8ビット CPUはμPD780C-1(Z80-Aコンパチ)4MHzで価格は89,800円。この機種によりPC-8001の意義はなくなった。
このシリーズ設定で下の

19ASCII1982(8))PC-6000用ミニFDDw520.jpg
20ASCII1982(8))PC-6000用ミニFDD仕様w520.jpg
本体 89,000円、拡張ユニット19,800円、拡張BASIC 9,800円の計118,600円は高い。PC本体より高い。どういう人が購入していたのか分からない。だって、本体はパピコンなんだ。メーカーがパソコンと呼ぶには憚ったネーミングをするほどチープな機体なのに、なんでFDDが売れると思ったのだろうか。

【月刊 ASCII 1982. 9】


9月号の特集は「日本語ワードプロセッサ―――その歴史から明日まで」だった。

21ASCII1982(9))ワードプロセッサの歴史w520.jpg
日本語ワードプロセッサの第一号機は、昭和54年に東芝が発表した「TOSWORDJW-10(価格660万円)であった。
だそうだ。

22ASCII1982(9))日本語ワードプロセッサ表w520.jpg
価格にびっくり。一番安い富士通の「マイオアシス」で75万円。でもこれ用紙がA4縦までで漢字は16ドットでは、当時B版が使われていた公官庁には適合しない。ドットインパクトでB4横が使えるシャープの「書院WD-1000」119万円が最安値だが、入力方式がペンタッチ式、かな漢字変換ではちょっと大変なのでは。最高額は458万円の日電「文豪NWP-23N」でレーザービームプリンタで漢字32ドットは性能も最高。

親指シフトというのがあった。
24ASCII1982(9))親指シフトw520.jpg
これに対して,富士通では全く新しい,独自のワープロキーボードを持っている.親指を使う事が特徴で“親指シフトキーボード"と呼ばれているものである.JIS標準のかな文字キーボードと比較すると,一つのキーに2文字を入れ,キーの数が少なく,ブラインドタッチ(目をつぶりながらも打てる)ができたり,JISタイプでは使わない親指を使って、かな漢字変換,濁音を入力するというものである.このキーボードは英文タイプ ライターやJIS標準キーボードの研究,あるいは何台もの実験キーボードを経た後完成した.日本で最初の日本語入力のためのキーボードといえる.
親指シフトは、一部の文筆家とか書類を作成することが主業務の人達に強く支持されていた。パソコンのキーボードにまで親指シフトキーボードが進出していた。

多段シフトはもうプロ仕様だ。
26ASCII1982(9))多段シフトw520.jpg
これは報道関係などで長年使われてきた方式で,漢字テレタイプライタを原型としている。1つのキーに12個の文字をもつ文字群キーと,文字群の中の対応する文字を指定する シフトキーの2段操作で文字を選択する. つまり,右手で指定したい文字を含む文字群キーを押し,左手でシフトキーがその文字に対応する位置を指定するという2つのステップをふんでいる.この方式には「プロワード M1200(ブラザー)」や「WORDIX(横河電機)」などがあるが,専門のオペレーターが 必要なワープロといえる.
確かに、当時入力専門の人達(ほとんどが女性)が専用の部屋で仕事をしていた。キーパンチャー、和文タイピストはほとんどが女性だった。

7月~9月号までで本稿は終了。10月号から12月号は次回に回す。

こうしてスクラップ記事にしたことで 1982年7月号から9月号の ASCII を資源ごみに出せる。

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